レビュー一覧

絵柄とか現代っぽくはないけど、この作者さんの他の作品も読んでいて慣れているので抵抗なかったです。設定も細かくて不思議な世界観が私は好きです。

この作家さんならではの細やかな知識と妖艶な美。京都の祇園町を舞台にした舞子や芸子、芸というものに生きる女達の生きざまと神や土地神様様からのご加護を描いたファンタジーとリアリティーの混ざった作品になっている。（普通の）人間離れした美の探求心、男女の関係への価値観、自分たちを取り巻く目に見えない縁や神域・精霊・霊魂の世界感、そのすべてが巧みに描かれていて、この作家さんらしさが出ていて読んだものはたちまち魅了されてしまう

最初は面白いっ！と思って読み進めて購入していったのですが、だんだんと、ん？と思う所がでできました。霊的な話はいらないと思います。最終的には、えっ？胡蝶って最低な人間なのでは？？と思うようになり、私のなかで物語が、ただ単に美人は何をしても許される話に変わってしまいました。お金もったいなかったなぁ。(涙)

背景や着物の柄、簪まで…とても細かく美しく&祇園のしきたり等も丁寧に描かれていて、読み応えがあります。が、「踊りの上手な子供を産みたい」と複数の男性と関係を持つのが理解出来ず、引いてしまう…。実の父親とその息子同時進行ってさすがにどうなの。美しく、踊りの天才なのかもしれないけど、一人の女性としては素敵とは思えなくて残念。

洋物が多い漫画家さんの和物です。でも、下調べがしっかりしてるのはさすがです。

昔メロディーに連載されてたのを読んで48時間レンタルと言うのにしてくれたらと思ってます。無期限かどうかは、短い時間で試したいので

この作者さん、キャラがみんな色っぽくて魅力的で大好きです。特に恵兄さんが切なくてイイです。胡蝶のことを一番に、何が彼女のためになるのか、そのために自分に出来ること出来ないことをちゃんと考えているところとか、読んでて羨ましくなっちゃうくらいです。キャラの人となりを知るだけでも読んでて楽しかったです。

少女マンガにしてはちょっと大人な内容だけど、背伸びしたい年頃のお嬢様にはぜひとも読んで欲しい！曖昧なところが一切無いとても凛々しい作品です。

日本の古典芸能の世界で、女性がたくさんの素敵な男性を魅了するという、ドンファンの逆バージョンの話に心ときめき、何度も読み返してしまいました。

我儘淫乱女のお話です。最初は、「自分と同じ、舞の才能のある子供を産みたい」との事で、歌舞伎界等の名優中心に男とヤリまくり。途中、好きな男（最初から登場してた）の子供が欲しいと言い始める。で、最終的に好きな男の親類の男（←舞の才能はない。）との間に娘を産みます。何がしたかったのか意味不明です。主人公に好感も持てません。　主人公は才能ある美人の設定ですので、才能あって美人であれば、何しても許されるってお話でしたね。