レビュー一覧

夢中になって一気読みしました。エジプトの結婚制度など初めて知ることもあり、人間ドラマもあり興味深く読みました。

史実を忠実に再現されていて、とても読み応えがありました。授業で学べないことを漫画から知識を得る。侮れないですね。おススメです。

古代エジプトの歴史に興味があったので読んでみました。まあまあおもしろかったですが　ちょっと難しい内容でもありとても好みの作品ではないかな。

さすが里中満智子先生の作品です。読みごたえあります。しっかりした作品です。

一言で言うなら、深い漫画。お試し見て、読んでみたい…なら48時間版買うと後悔しないかと思います。登場人物や時代背景については、テレビ等でも扱われて馴染みのある名前が多く、ついついストーリーに引っ張られがちになりますが…全篇通して複数のキャラクターによって語られる部分には、現代を生きる人にも問われる様に感じる部分であり、宗教っぽくてイヤに感じるかと思います。でも、なんとか頑張って読み切った時に、若くして無念の死を遂げたツタンカーメン王を愛し、その生涯を通じて父・アクエンアテンと母ネフェルティティの残した思想等、様々な事柄を考え続けた王妃アンケセナーメンに思いを馳せるコトが出来る気がします。古代エジプトの史実を当時の政治・宗教的な部分も絡めてしっかりと取材され、筋立てして書かれている秀逸な物語です。

なんだか思ったほど面白いとは言えませんです。なんだか気持ち悪くなってしまいました。ベテランの漫画家でしょうが、あまりに生々しく私には向いてません。

絵はとても美しいし、史実上奇妙な点が多すぎるキャラや事柄（セメンクカラーの素性、学説によっては悪名高い宰相アイの性格や立場、ツタンカーメンの死因）が、里中先生流の説得力ある設定で見事に描かれています。ただ、肝心のヒロインの心理描写がかなりへりくつで文字数が多く、少し読みづらい。その割に主体性も一貫した信念も余り感じられず、魅力的とは言いがたかったです。ネフェルティティは烈女！という感じで素敵でした。

ツタンカーメンの墓で捧げられていた花束から生まれた物語だそうです。愛情と権力、神とはなにかを考え続ける、壮大な歴史絵巻でした。

神秘的なエジプト王朝が分かりやすくドラマチックに描かれています。史実を大切に思って描いているのが伝わってきました。

特徴的な髪型の表紙にちょっと引きながら読みましたが、主人公は可愛らしい子でした。話全体はびっくりするぐらい哲学的というか、神とは信仰とは…って問題を掘り下げていてとにかく深かった。ただ主人公を取り巻く周りの権力闘争があまりに生々しくて、人間の営みっていつの時代も変わらないのね…と思いました。好みはわかれると思いますが私はありだと思います。作者の取材力のすごさも感じます。