レビュー一覧

あー。綺麗なストーリーと絵でした。ラブ要素一つもない。エロも勿論禁忌ですし、ストーリーが綺麗だから、ないですよね。気持ちのすり合わせ的なものだけでした。デコチューだけって。なんだろ。綺麗な兄弟関係って感じ。物足りなかったな。いい話だとは思いますが。

兄弟モノだったら結局この作品が一番かなって思います。こういうとこに落ち着くしかないかなと。ウダウダな感じはあるし、早くくっついてほしいとも思うんですけど、経験上くっついちゃうと結局こうなるのかぁ！兄弟でも？！ってちょっと冷めちゃうんです。この作品は何度も読み返しているので、そのウダウダの部分も私は楽しめているみたいです。手紙のエッセンスがいいのかも。ただ、飛躍がないだけにリアルで、しかも血がつながってるので、何となくこの二人の両親を直視できません。なぜか他人の私が。（笑）

響きが綺麗な言葉遣いが良いし、多くを語りすぎないのも良い。絵も綺麗。コッテリしたBLに食傷気味な時には、これに限ります…何回も読み直している作品です。

めっちゃよかったです。序盤からぼろぼろ泣きながら読んでました。普段はがっつりエロありのBLものも読みまくってますが、これは最高。ほんともう切ない。終わりはちょっと疑問が残らなくもないですが、この形もいいなと思います。あと桃香ちゃんが好き。この話は脇キャラがいい働きしまくってます。

評価高いなって思って手を出したけども…正直自分にはうーんって感じ。ハッキリしているのかしていないのか…兄弟の中ではハッキリさせたのかもしれないけど、読者側から見て、何も変わらず曖昧なままで終わっているじゃん！　って状態に思えてしまった。好みの問題ですよね。いい作品だとは思いますが、兄弟もので白黒ハッキリ付いてないので私は読んだ後、清々しい気持ちにはなれませんでした。作品そのものは凄いいいんだと思いますけど、BLとして葛藤を描くのであれば…と考えて★3にします。

あ〜！谷川史子さんのデビュー作「ちはやふるおくのほそみち」みたいな、素敵な作品でした！（例えが分かりにくくてすみません）実の兄弟の葛藤なんてそこらへんにあふれていて手垢つきまくりの題材を、ここまで美しくまとめたものってあるでしょうか？いや無い！「兄であろうとする兄」と、賢く自分を見つめようとする「弟」の距離感がざわざわとした感じで胸を締め付けられました。お兄ちゃんがホントいい！弟が大好きなんですよ。まー、兄ちゃんってば悪人かい！！兄ちゃんのセリフにドキッとして、ぎゃー！と叫びたくなること数回(笑)何？これ？キュン！って。また、二人をとりまく友達や幼馴染のやりとりもいいんです。「家族」を感じさせる、他にみないＢＬ(って括りにしていいのだろうか）作品でした。田倉さんに拍手拍手です。

初読み作家さんでしたが、登場人物に加えて拝啓や小物がとても丁寧に描いてあって、ノスタルジックかつ清涼感溢れる作品でした。80〜90年代の夏の温度、自分を取り巻いていた風景を思い出させてくれます。ストーリーは互いのことが好きなブラコン兄弟の恋模様。一方が兄または弟のことを好きで溜まらないというのはBLによく見る設定ですが、これはどちらも相手のことが大切で大切だからこそ切り離せない。兄に対する「好き」という気持ちを持て余すピュアな弟と、兄だからこそ弟から何とか離れようとする兄。「こんなに好きなのになぜずっと一緒に居られないの？」インモラルではあるけれども、とても切ない綺麗な作品でした。

絵も綺麗だし、すごく切なくて、他の方のレビューの通り、胃をギュっとされるような苦しい気持ちになりました。お互いが好きで大切で、前にも後ろにも進めない。やっとの思いで気持ちを伝えあった時にはとうとう落涙しました。こんなに悩みっぱなしのお話しなのに全然重いと思わなかったです。両想い＝エロじゃない！デコチューにこんなに感激した話しは他にないです。

勝手に義兄弟だと思い込んで借りました。ホンモノの兄弟だと気付いてからはもう駄目。生理的に受け付けません。絵は綺麗なんだけどなぁ…。せめて義兄弟なら…。勝手に間違って買ったわたしが悪いので作者さんのせいではございません。でも、話もごちゃごちゃした印象しか残らず結局どうなの？て思いました。

実の兄弟もの。エロはリンゴ飴を口移しぐらいなのでほぼ皆無。でも、２人の気持ちの揺れの描き方が絶妙でドキドキします。お兄ちゃんはこれからも弟をメチャクチャ可愛がって、一生離さないんだろうな〜って思います。