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原作は未読のまま、太宰治=テーマが暗いだろうことを覚悟して読みました。表題の『ヴィヨン』とは『才能と学識に恵まれていながら、犯罪に人生を費やした詩人の名前』のようです。健気に生きる良妻賢母の主人公に、モテモテダメ男の夫(だが、内縁)。本作は、この男の衝動が引き起こした事件から始まります。普段は全く家族を顧みない放蕩者の夫なのに、何故かこの時に限って病弱な子供を気遣った一言があり、これが動機と紐づいた時の腐力と言ったらw…このダメ男、善悪の境目なしに理想&衝動で生きており、周囲の善人がどんどん身を崩す。放って置けない魅力の持ち主とか、言い得ぬ佇まいの人は現実世界にもいる訳ですが、こちらの彼はキラキラしてスター性があるカリスマとは対局にあり、アンニュイオーラを携えたペシミニストでした。貧乏神ってこういう人の例えかもしれないですね。読後感は良くないです。ヒロインは人生を受け入れることしか出来ない性格のために、不幸のスパイラルに嵌ってしまうし、何か救いようがない。純文学と言われる類には、時々こうした不幸の螺旋階段的小説がありますが、『ハッピーにならないジレンマ』の不思議な魅力ってなんなんでしょうね。これといった極端な展開がない分、心の機微、葛藤が浮き彫りになり、このヤキモキ感はやめられない…ドラマにしてもうけるだろうなぁ。さすが、太宰治。表紙のやっつけ感(特にフォントサイズw)からは想像できなかった繊細なお話でした。ただ、ちょっと突っ込ませてもらうと、ヒロインは出自がアレなのに、上品すぎかな。なお、イラストは毎度のことながら大変お上手だし、話の雰囲気にとても合っていると思いました。個人的にはとても満足。
太宰作品との事で暗いんだろうな〜と思いつつさちみ先生の作品なので購読しました。原作未読ですが、原作も読んで見ようかな〜と思わせてくれるコミカライズでした。
原作は未読です。漫画なのでスルスル読めました。今一つ消化しきれていないのですが、善人でさえ悪人に変わる戦中・戦後を生き、最後の「生きてさえいればいい」という言葉で全てを収めようとした話?でしょうか。奥さんと、彼女に心を寄せる男との淡いロマンスがあるのかと思いきや裏切られてしまう。でも読後が暗くならないのは、「生きてさえいればいい」があるから。私には、少し生きる気力を与えてくれる話でした。太宰治に詳しい人に解説してほしいです。不勉強で失礼しました。
さちみりほさんのファンなので。表紙だけ、ひどく違和感があります。どうにかならないのでしょうか?
さちみ先生の作品が好きで購入しました。丁寧に分かりやすく描かれていたと思います。
なんだか奥さんの悟りきった表情が怖かったです。(>_<) でもえはとっても綺麗でしたし最後まであきずに読めました。あの赤ちゃんはどういう大人に育っていくのかそれも少し気になります。
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原作は未読のまま、太宰治=テーマが暗いだろうことを覚悟して読みました。表題の『ヴィヨン』とは『才能と学識に恵まれていながら、犯罪に人生を費やした詩人の名前』のようです。健気に生きる良妻賢母の主人公に、モテモテダメ男の夫(だが、内縁)。本作は、この男の衝動が引き起こした事件から始まります。普段は全く家族を顧みない放蕩者の夫なのに、何故かこの時に限って病弱な子供を気遣った一言があり、これが動機と紐づいた時の腐力と言ったらw…このダメ男、善悪の境目なしに理想&衝動で生きており、周囲の善人がどんどん身を崩す。放って置けない魅力の持ち主とか、言い得ぬ佇まいの人は現実世界にもいる訳ですが、こちらの彼はキラキラしてスター性があるカリスマとは対局にあり、アンニュイオーラを携えたペシミニストでした。貧乏神ってこういう人の例えかもしれないですね。読後感は良くないです。ヒロインは人生を受け入れることしか出来ない性格のために、不幸のスパイラルに嵌ってしまうし、何か救いようがない。純文学と言われる類には、時々こうした不幸の螺旋階段的小説がありますが、『ハッピーにならないジレンマ』の不思議な魅力ってなんなんでしょうね。これといった極端な展開がない分、心の機微、葛藤が浮き彫りになり、このヤキモキ感はやめられない…ドラマにしてもうけるだろうなぁ。さすが、太宰治。表紙のやっつけ感(特にフォントサイズw)からは想像できなかった繊細なお話でした。ただ、ちょっと突っ込ませてもらうと、ヒロインは出自がアレなのに、上品すぎかな。なお、イラストは毎度のことながら大変お上手だし、話の雰囲気にとても合っていると思いました。個人的にはとても満足。