レビュー一覧

愛されるために生まれてきたのかなんだか知らないが、苛々する主人公でした。同性には嫌われるタイプかな。台詞のあとに繰り返される内心の本心のようなものがしつこいです(笑)

ヒロインは物心ついたときからヒーローである優秀な執事が大好きですが、身分差のために結婚できないため、せめていつまでも側にいられるようにと結婚話を拒み続けます。末娘に甘い父親は娘の我儘をいつも聞いていますが、父が急死すると借金まみれの兄によって売られるように公爵家に嫁がされます。結婚相手はお爺さんだと思っていたら公爵の庶子だった新公爵に変わり、それはなんと大好きな執事だった、というところから長い両片思いが続きます。それにしても、愛情の裏返しとはいえ、ヒロインに対するヒーローの態度や行動があまりに酷い。にも関わらず、能天気なヒロインは真性のお馬鹿なのかと思ってしまう。執事とお嬢様のお話は好きなのですが、これは頂けないです。