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ケンタウロスよりは読めましたが、表題作は特にそうですが主人公が相手のどこに惚れているのかとかが全く伝わってこないし読み取る隙もない感じでサラッと終わってしまいました。
いいですね。オリエンタルな空気を十分な画力で表現してくださっています。えすとえむさんはストーリーテラーというよりは雰囲気漫画寄りだと思いますが、今作は、肌に合う人は何度も読み返してじんわり良さを噛みしめられるのではないでしょうか。「身分違い」属性の方ならばきっとお好みの「切ない萌え」を堪能して頂けるに違いない短編集。
オスマン帝国の時代から現代まで、大国の大都の光と影を映す、思いのままには生きられない“籠の鳥たち”を描いた4つのお話。『ユラン』では蛇の如き宦官と政には不向きな王、『クシュ』では小鳥を集める兵士(奴隷)と体も売る踊り子、『ファーレ』では社会のネズミと蔑まれる青年と裕福な家の学生、『カルンジャ/1800』では蟻のように小さな存在の幼馴染たち。結ばれずに終わる話にも、ふたりの物語はまだ続いているという希望があります。中でも『クシュ』に描かれる放たれた小鳥が番となる姿は、どのクシュラルも“比翼の鳥”となる象徴のようで一際切ない余韻が漂います。
一応ジャンルとしてはBLだと思います。でもそれにとどまらない独特の世界感があり、不思議な読後です。この作者さんの作品は以前も読んだことがあり、その世界観が濃縮された感じです。面白かったですが、BLを読んだって感じにはならないので、定番のBLを求める方には向かないかもです。
トルコを舞台とした短編集で、ジャンルを超えて楽しめる作品でした。時代背景や文化的背景、色々な制約がある中で生きる人々が描かれておりなんとも言えない読了感です。
オスマントルコ時代から現代のトルコまでトルコを舞台に描かれた短編集。BLに分類されているのですが、その方は比較的あっさりです。シリアスでストーリー的に切ないものが多い。日本に置きかけても同じようなお話は書けるでしょうが、エキゾチックな世界観が好きなのでお気に入りです。
遠い異国の話だからなのか時代背景のせいなのかハッピーエンドであってもどこか拭い去れない切なさの残る読後感。絵は綺麗だし好きな設定だけど短編集でモヤっとさせられるラストばかりなのでマイナス星1にしました。
作家買いです。短編集でしたが、どの話も切なくて余韻が残ります。いつも結末を濁した話が多いですが、逆にそこが好きですね。叶わぬ想いの切なさの心理描写が上手い作家さんです。異国情緒も新鮮でした。
トルコ、イスタンブール、イスラム。普通にはない空気をたくさん感じることができる作品でした。宦官とか見慣れない存在だけど、後宮では欠くべからず存在だったのでしょうね。なんだかきついお香の香りがするような作品でした。
独特の世界を描く短編集です。宦官(ユラン)に執着する陛下が恐ろしいけど、すべてを捨ててもユランを欲しいという、それほどまでの思いにきゅんとくる。ハッピーエンドにならない話もあり。
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ケンタウロスよりは読めましたが、表題作は特にそうですが主人公が相手のどこに惚れているのかとかが全く伝わってこないし読み取る隙もない感じでサラッと終わってしまいました。