レビュー一覧

作家買い。青春を別方向にこじらせている大人ふたりのお話。主人公が探偵という職業から毎回いろんな事件に関わりつつ、受けの人生に深く関わっているある事件の核心にじわじわと近づいて行きます。展開の仕方がやはりうまい。1冊を丁寧に使い切って綺麗に解決へ持って行ってくれるので読後感がよかった。そして作者様ご本人も仰っていますが、これまでの作品と比べて今回の受けは大層かわいらしい。かわいらしいけれど自らの足でなんとか踏ん張れる、踏ん張りたいと思っている。心に大きな傷を持っているのにたくましい男です。すぐ泣いちゃうけどｗ攻めがまたいい。深い深い愛情を完全にこじらせている。好きだからこそ葛藤する、手を伸ばすことに躊躇する。丁寧な描写がいとおしく切ない。満足でした。なによりこの方の描くスーツメンが自分は大好きです。

とっても面白かったです。純粋無垢、天然の超可愛い受けと、受けに一途（っていうかヤンデレ気味？）な攻めのお話です。ギド先生もあとがきで、先生が書かれた中で最もかわいい系の受けとおっしゃっていましたが、鵜飼くん、ほんと〜〜に可愛いです。鵜飼は恋まで百輪シリーズの登場人物とは顔が違うし、こんな風に人物が描き分けられてギド先生、あらためてすごいな、と。そして他の方も書かれていましたが、書き下ろしが感動的でした。

トラウマを抱える鵜飼、そして見守りながらも罪悪感を拭いきれず苦しむ近道。心理描写もなかなかで、とても読み応えのある作品でした。ちょっとツンとした鵜飼に、デレデレの近道、とっても微笑ましい二人でした。画は個人的にあまり好きではありませんが、ストーリーは結構、意外な展開だったりで楽しかったです。オススメ！

ギドさんに｢切なさ｣を描かせたら右に出る作家さんはいないんじゃないのかな？って思うのです。切ないのにそう感じさせないのは、鵜飼がポジティブで何より愛らしいから？そんな彼に近道も救われてきたのでしょう。登場人物が愛しい。一生懸命で愛しい。ギドさんが描く世界は、いつも愛に溢れていると思います。モノローグが何とも素敵なのです。

なんじゃこりゃーー！！！近道に惚れました。めちゃくちゃややこしくて、ヤンデレで、かっこいいじゃないですか！！またあのなんとも言えない表情！完敗です…これから作者買いしちゃいそうです！

作家買いしました。今回受のキャラに合わせてか全体にメルヘンというか可愛らしい感じです。恋百シリーズ大好きなわたしには少し可愛すぎたかなと。コタの可愛さや鷹尾の意地悪セクシーな感じとはまた違う雰囲気だと思います。個人的に恋百シリーズが5なら…3〜4かなぁって感じです。最後の方に少しエロって感じ。テーマ的にもっとびりっと重くても良かったんじゃないかななんて思っちゃいましたが、このフワフワ感が好きな方もいるのかも。ギド先生のごってりエロどっかにないですかね？何円でも読むのになぁ〜。

うわ、びっくりした…普通、この系統の攻って、学生時代からモテモテで、カッコよくて、煙草ふかしながら余裕ぶって、大人んなってからも上から目線で受を翻弄する…はずなのに（結果、実際そうですが）　ですがまさかの攻がヤンデレでございました。前半は謎多き攻が受を翻弄し、受が何も知らないまま攻を意識していきます。んもう、萌！！その後は本心を打ち明け受を守るために崩れていく攻と、反比例して強くなっていく受。そして救われる攻でございました。皆さん述べておられますが後日談がすごく良かったです。あれはワン・アンド・オンリーです。報われて良かった…！と、しみじみ思う作品は久しぶりでした。

可愛い受は受け付けられない私ですが…これは堪らんっ！！ほかの方のレビューでも「今回の受けは非常に可愛い」と評判だったので、男前受が大好物の私にとっては大変不安でしたが、完全に杞憂。確かに物凄く可愛いですが、女々しい意味では有りません。言いたいことはハッキリ言いますし、しっとりじっとり系では全くなくコロコロと動き回る子犬の様。攻めはヤンデレ系ですが愛有り訳あり。書き下ろしで一緒に涙ポロリ。スト重視には絶妙な配分でエロもちゃんとあり。十分に楽しませて頂けました、ゴチです☆

ギドさんの作品をきちんと読んだのは初めてですが、雰囲気、お話の進め方、結末等、全てにおいて中途半端な感が否めませんでした。おそらく主人公の性格が年齢に対して幼すぎて作品全体の質を下げているのではないかと思います。ギドさんのファンの方は楽しめるかもしれませんが、それ以外の方は48時間があればそちらで試し読みをしてからの購入をお薦めします。

笑いを誘われて脱力、不意打ちの萌えに悶えて頭を抱え、そんなこんなしているうちにはすっかりお話に引き込まれており、気づけば泣いている自分がいました。Ｈシーンもとても綺麗ですが、ストーリー重視でＢＬをお探しの多くの方に読んでほしい作品です。