レビュー一覧

んんんんん(T ^ T)なんだかレビュー以上に早送りすぎて…少しだけ内容薄く感じちゃいました。もう少しユックリ深く描いてもらいたかったなぁ…

正直、駆け足感が半端ない。仕方がないのかもしれませんが、感情移入することなくサラサラっと読めます。

最愛の弟が行方知れずで100万ユーロもの横領の疑いをかけられているという状況で、恋愛にうつつを抜かせる感性が理解できません。二人の惹かれ合う気持ちに全く説得力を感じなかったし、最初から最後までモヤモヤしっぱなしでした。ヒロインは軟禁されることに文句を言っていたけれど、潔白を証明することも弟の代わりにお金を返すこともできそうもないのに、自由の身になってどうするつもりだったのかというのが引っ掛かりました。考え無しの馬鹿に見えるんですが。互いの誤解から破局したその次のページで弟登場、横領問題があっさり解決したのもなかなか酷い展開でした。あっさり流すには金額が大き過ぎると思うのですが、作中の扱いからすると、横領なんて大した問題じゃなかったってことでしょうか。弱くて優しい弟が一番好感を持てました。誰かに守ってもらわないとやっていけそうになくて彼の今後が心配。

弟の不祥事から監禁状態のヒロイン。傲慢で上から目線でのヒーロー。幼少期の2人の辛い過去。段々とヒーローに惹かれていくヒロイン。お互いに惹かれているのに身を引くヒロイン。でも、最後はパーティ会場での愛の告白でハッピーエンド。なんでテーブルの上に乗ってしまったの？インパクト有りすぎ。ヒロイン見つけられて良かったけど。

全てはここから！っていう感じの、一連のシリーズの原点となるお話です。ものすごく惹きつけられるお話か、と言ったらそうでもないんですけどね。不思議な魅力があるというか。原点だけは貧乏で清純で一途に頑張るヒロインと苦労症系大富豪傲慢ヒーローのお話です。あとは揃いも揃って金持ちお嬢さんと大富豪ヒーローばかりが出てくるんですけど、彼らが自身の不幸や苦労に対して不屈の根性で立ち上がり戦いを挑んで幸せを掴み取っていく姿がなかなか読ませるんです。続編漫画が待ち遠しい！＆ついつい原作まで手を出してしまうこと請け合い。そしてもう一度漫画を手に取りビジュアルのハッピーエンドを確認したくなるという、そんなシリーズです！

テーブルの上に乗る意味がわからんwけど幸せそうで良かったですね。しかしヒロインの弟のやった事は結構な事だと思うがヒーローなぜそこだけそんなに寛大なんだよwヒロインのことは些細な事でも疑ってたのにw

アビー・グリーンの連作の１つ。私は「愛の逆転劇」から入りましたが、「情事の身代金」も良いですね。ヒロインの感覚は庶民的なので、親近感をもって読み進んでいく中で、この作品の世界観を楽しめます。

最後の方、そんなことをするくらいヒロインのこと好きだったんだ！とヒーローの行動にびっくりしました。でもそれくらいしないとヒロインに気持ち伝わらないよね、と納得もしました。ヒロインは弟のせいで、大変な目にあってましたがその弟が、完全に悪でなく、ちゃんと姉のこと愛してたと分かってほっとしました。

ハーレには色々と暗い過去を背負ったキャラが出て来ますが、この主人公二人は間違いなくその中でも最もハードな生い立ちのグループに入るでしょう。特にヒーローの人間不信は根深く、ヒロインがただ一つ持っていた弟との絆にすら嫉妬する始末ですが、それも仕方ないと納得の前半生です。化粧映えするヒロインが、兎に角打たれ強くてタフで、この人じゃなければヒーローは手に負えないだろうな〜。上流階級のお嬢さんなんて無理だよ、としみじみ。それにしてもハーレのヒーローは、よくもまあ短時間で底辺から頂点へと這い上がりますねえ。ロマンスよりも、そっちのが寧ろミラクル（笑）。表紙の謎のプールシーンも、ちゃんと劇中に出て来ます。後書きの若頭には笑いました。二人の未来図にホッとしたかったら、後日談でもある『愛の逆転劇』を。

2人の行き違いが、見事に解決され、スッキリな読後感でした。ハッピーエンドと分かってて読むのは、安心して読める。