レビュー一覧

最高でした！！！絵は綺麗だし、時には笑わせてくれて、時にはすごく泣かせてくれます．そして最後に読んで良かった～って思えちゃいます。１０チケットはきつかったけど、何度でも読み返したい作品なので思い切って買っちゃいましたが悔いは有りません。

前作、「とりかえ風花伝」も読みましたが、続編で完結編であるこちらの作品がとにかく素晴らしいです！番外編が多く入っているのですが、それが主人公の周辺のキャラクターに深みを与えて、ファンタジー要素の強い設定に深みのあるリアリティーを感じさせます。戦争の話なので、人がたくさん死んで読んでいて悲しくなる場面がたくさんあるのですが、登場人物すべてが生きることに肯定的で、読後感がさわやかです。

お値段はハードル高かったけど、全部読めてよかった！！表紙の風花の相手が上巻と下巻で違う意味もわかります。商業紙で打ちきりになった後、同人誌で続きを描いてくださった作者さんの作家魂に感動です。戦国時代の話なので残酷だったりシビアな出来事、展開もあるのですが、そのあたりも商業紙でないぶん作者さんが自由に描けているようで、本編よりもおもしろかったです。文句なしに★５です！

打ち切りになってしまった作品を、作者さんがどうしても完結させたいと同人として描いたものが商業化された完結編。それだけの思い入れと、雑誌掲載の締め切りに左右されずじっくりストーリーを練り上げたということもあるのでしょうか、非常に熱くメッセージ性の強い作品になっていると思います。

学生のときから作家さんのファンでした。「お伽話シリーズ」が大好きで、この作品が途中で終わってしまったのはとても残念だったので、こんな形で完結を読めるなんて！と即購入しました。…で、結構時間経つのにまだ読み終えられていません。完結篇は同人誌で描かれたものに加筆したものみたいですが、やはり商業誌で打ち切られるってそういうことなのかな～と思ってしまいました。ファンなので購入に後悔はしていません。でも、マンガを頑張って読むってなんか違う気がします。

とりかえ風花伝を読んだ人にお薦め！完結編の方が戦が激しかったように感じました。読んでいてドキドキ感半端なかったです。R指定になりそうな残酷なシーンもありました。狐虎、椿はかわいそうでした。救いはありましたが。風花と百鬼丸は相変わらずラブラブでしたが、姫という立場のせいで色々と決断を迫られます。完結編の方には、風花の父母と信貞の話や信貞と百鬼丸の話が出てきます。信貞はきっと風樹だけが本当に好きだったんだろうな。本当にカッコ良かったです。もっと楽な生き方もあったハズなのに敢えて選んだイバラの道。とても切なかったです。最後はどうなるのだろうと思っていましたが、思いもよらない終わり方でした。いい意味で。最期まで信貞はかっこ良かったです。女には節操なかったですが、それでも一番かっこ良かった。雪江の子供が結局誰の子なのか、それが気になりました。感覚が共鳴している双子だったし、最後話をした時に月江の妊娠を雪江に移したのかな？

とりかえ風花伝の完結編。前作に続く物語は、更に戦乱を極め、1人1人の姿が色鮮やかに命を燃やしているようです。新たな登場人物達を交え、より複雑に、深く各々の人生が描かれていて、読み応えがあります。そして変わらぬ出会いと別れ、戦国故生まれる残酷さ、哀しみ、切なさ、最後まで読み終わっても尚、余韻が残る物語です。

紙媒体で購入し終わりが気になってたものです。この作者様の描かれる戦国ものは他と真逆で生命感全開で必死に生きてて現実的な悲惨さ満載…なのに、みんだ明るい。生きなきゃ…て、思うけど、最後の信貞さん見てしまうとマヂかぁ…と思う最期。もう涙で前が見えなくなっちゃいそうなので、車内では読まない方がいいです。

歴女という言葉がまだない時に、信長の祖父世代というマイナーな時代に、少女漫画で挑んだという事を考えると凄く挑戦的なお話だったと思います。こうして最後まで書き上げ、それを本として世に出せたのはひとえに作者さんの情熱があってこそ、だと思います。キスで入れ替りという設定はベタといえばベタですが、時代物とうまく絡んでとても面白く読めました。主役の二人以外でも交代するとはねぇ…。後の史実を考えると手放しで喜べないのですが、それも含めての時代物ロマンスなのかなあ。ここまで描ききったことに尊敬します。

ハッピーエンドのはずなのにどこか悲しい終わり方でした。誰かが誰かを愛して世界が成り立ってるってことなんですね。すごくステキなお話でした。