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以下の記述はネタバレを含みますので閲覧ご注意ください。 → 亡くなってしまった父が「音楽の天使」を自分に遣わしてくれていると思っている少女と、その少女に恋をして殺人を繰り返す男性の物語、という話の大筋はオペラ座の怪人と同じです。ストーリーも殺人の被害者も原作と似てはいますが、原作とは変えている部分が多く、その最大の違いはラストシーンです。原作と違ってこのお話の少女は自分から怪人と一緒にいることを選びますが、それもこの話の少女が原作の少女よりも幼く純真な子供という設定にしたことで違和感無くまとまっています。作中、少女が舞台上で躊躇無く飛び降りるところは、怪人が絶対に自分を助けてくれると思っている強い信頼を感じます。その通りに怪人が来て無事でしたが、個人的にヒヤッとしました。その他にも、少女故の無謀な行動は多く、怪人が少女に用意した綺麗な部屋に対して普通に喜んで、一緒に生活してしまうのにもハラハラしました。大人の女性だったらこうはいかないですね。少女故の強さというか、少女が純真無垢であるが故に起きるそういった物事は、原作では絶対に見られない危うい妖しさです。ラストシーンは、少女は怪人に淡い恋を抱いているが、怪人は自分が愛されるわけがないと思いつつも、もしかしたら?と期待しながら二人で幸せに暮らすという終わり方です。怪人と少女的にはハッピーエンドだと思います。絵についてですが、全くグロくないです。殺人の描写はありますが、耽美なイラストみたいになっていて嫌悪感を感じません。この作者さんにしては狂気度かなり低めです。直接的な性的描写はありませんが、全体的に漂う妖しいエロティックな雰囲気があります。芝居がかったセリフや話運びなどからして、アンジェロ・ムジカンテという作品をキャラ達が演技してオペラやミュージカルとして演じているのでは?と思うような不思議な感じがあります。少女にいじわるする双子の眼帯が左右対称だったり、日常シーンでキャラ達がオペラめいた歌を歌ったりと、オペラっぽい芝居がかった演出が多いので、キャラが総出で演じるオペラを見ているみたいです。ぐっと作品の雰囲気に引き込まれました。たいへん面白かったです。
独特の絵とオペラ座の怪人を彷彿とさせる内容に引き込まれました。何回か読み返すと怪人(音楽の天使?)の妖しさや自己中的な面が際立ってなんとも言えない読後感があります。あまりグロい描写はありませんが絵や展開が独特過ぎて好みがハッキリ分かれる作品だと思います。オペラ座の怪人は最後ヒロインを想って身を引きますが、この作品の怪人は最後まで自己中で全くブレません。明治大正時代のような不気味だけど退廃的な耽美な世界が広がる作品です。
大好きな長田ノオト先生の初期の作品です。最近の作家さん達の作品では見られない、独特のペンタッチ。
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以下の記述はネタバレを含みますので閲覧ご注意ください。 → 亡くなってしまった父が「音楽の天使」を自分に遣わしてくれていると思っている少女と、その少女に恋をして殺人を繰り返す男性の物語、という話の大筋はオペラ座の怪人と同じです。ストーリーも殺人の被害者も原作と似てはいますが、原作とは変えている部分が多く、その最大の違いはラストシーンです。原作と違ってこのお話の少女は自分から怪人と一緒にいることを選びますが、それもこの話の少女が原作の少女よりも幼く純真な子供という設定にしたことで違和感無くまとまっています。作中、少女が舞台上で躊躇無く飛び降りるところは、怪人が絶対に自分を助けてくれると思っている強い信頼を感じます。その通りに怪人が来て無事でしたが、個人的にヒヤッとしました。その他にも、少女故の無謀な行動は多く、怪人が少女に用意した綺麗な部屋に対して普通に喜んで、一緒に生活してしまうのにもハラハラしました。大人の女性だったらこうはいかないですね。少女故の強さというか、少女が純真無垢であるが故に起きるそういった物事は、原作では絶対に見られない危うい妖しさです。ラストシーンは、少女は怪人に淡い恋を抱いているが、怪人は自分が愛されるわけがないと思いつつも、もしかしたら?と期待しながら二人で幸せに暮らすという終わり方です。怪人と少女的にはハッピーエンドだと思います。絵についてですが、全くグロくないです。殺人の描写はありますが、耽美なイラストみたいになっていて嫌悪感を感じません。この作者さんにしては狂気度かなり低めです。直接的な性的描写はありませんが、全体的に漂う妖しいエロティックな雰囲気があります。芝居がかったセリフや話運びなどからして、アンジェロ・ムジカンテという作品をキャラ達が演技してオペラやミュージカルとして演じているのでは?と思うような不思議な感じがあります。少女にいじわるする双子の眼帯が左右対称だったり、日常シーンでキャラ達がオペラめいた歌を歌ったりと、オペラっぽい芝居がかった演出が多いので、キャラが総出で演じるオペラを見ているみたいです。ぐっと作品の雰囲気に引き込まれました。たいへん面白かったです。