レビュー一覧

令和の2人がごく普通の夫婦でこの先共白髪を迎えるだろう事に救いを感じました。

作家さんのファンで新作があると知って迷わず購入。この人の作品は何度読んでも別の味わいがあると思うくらい引き出しが多くて、ついつい読まされてしまうのですが。この短編集はそれを十分活かした作品だと思います。

作者買いで間違いないです。ほんとうにいろんな形で色んなが主人公になるけど、どれも自然に入ってきます。

なんど生まれ変わっても、いろいろな形で出会う二人の話です。切ないけれど、現代の二人は平凡な幸せをつかめたんだと思うと良かった…

もう、本当に流石よしながふみ先生！！本当に面白かったですし子供が大きくなってきた時どう向き合うか、考えさせられました。　誰もが読む価値のある作品です。

作者買いですが、買って良かった…きのう何食べた？の最後にこの漫画を知り、評価は良いわ、口コミで輪廻転生系だと知り、スピリチュアル好きな私は即購入。冒頭の娘が同性とキスし、父親は昔男性をライトに好きになったことがあることでそっちに引っ張られますが真髄は違います。短編みたいな形で色々な小話がありますが、最終話で謎が解けます。最初のお話でもある現在のお話の主人公で、女性の名は環、男性は周。最後のお話であり輪廻転生後に縁ができることになる話が男性が環、女性が周。その時の男性の環が「どのような姿になっていても俺が必ずそなたを見つけ出す」を有言実行します。全ての話、男女は逆転したり年齢を大きく違ったりしても環は必ず周を見つけ出してました。環は今どっち？周はどっち？となり何度も読み返しました。その度に発見があり本当に面白かった。最初に置いてかれた環はその後、形違えど置いていく方になるなど2人の縁や想いを感じました。前世から縁がある人がよく偶然に会うと聞いたことがありますが、そこも表現されてるのかな？とも思ったり、表紙の男女が始まりの主人公だと分かったり、読み返せば読み返すほどに新たな発見があります！また、全ての話がそれぞれ深みがある。久々の新刊に大満足です。

作者買い。一話完結かと思いきや輪廻転生する物語。大変面白かったけれど、事の発端のお話にもう一つ共感できず。読後少々がっかりした気持ちに。

とても良かったです。明治編と70年代編はかなり泣けました。環と周、色々な時代で出会っては別れを繰り返し。そして、エピローグで成程となりました。繰り返し読みたいと思います。

雑誌掲載の折に、一話ずつ読んでいてそれぞれに心を動かされる物語でしたが、こうやってエピローグがついて一冊にまとまったものを読むと、本当によしなが先生の凄まじいストーリーテリングに驚かされるばかりです。なんて仰々しく書きましたが、実際は只々オイオイと泣いている読了後の今。初めて読んだのは『西洋骨董洋菓子店』でしたが、それから出会う全てのお話に全く異なる感動をもらっています。改めてすごい方です。『きのう何食べた？』を追いかけながら、また新しいお話も作ってくださるのをとても楽しみにしています。お体第一で！

どのお話も決して気軽に読めるものではないです。幸せな話でもなかったりします。けれどなぜか読み終えるとそれぞれの登場人物から生きる強さをもらったような気持ちになりました。読めてよかったです。