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なんという爽やかな読後感。久しぶりにいい漫画に出会えた気がします。

ネットニュースの紹介を見て、無料ページがリアルで興味深く。ちょっと高いかなと思いつつ購入。高齢の親やその兄妹達を見送る事が続き、自分の残り時間を意識する様になり予習気分で読ませてもらいました。シビアなテーマだけど暗くない。買って良かったです。

社会の片隅に埋もれて見えていなかった人や感情、日々の悲喜交々がオムニバス式に流れ行く。そこに描かれる孤独な死は、必ずしも不幸ではない。おのれの来し方、行く末を織り交ぜあざなうような一冊。

重いテーマを扱っていながら、ここにあるのは人間が生きることの美しさや喜びといった、眩いばかりの光でした。齋藤先生の初期作品は生活に垣間見られる哀愁をユーモアとともに拾い上げたものが多かったですが、円熟の時代にはいられて命の輝きを描くことに躊躇されなくなったように思います。2023年10月に入ってRenta!では齋藤先生のお話がこれ以外引き上げられてしまったようです。ぜひ読んで欲しいです。

じわっ～てくる内容だわ。思い当たる事ばかりのエピソードにクスッとしました。高齢者の皆さんって老いてなをリア充なのは事実。人生ってのをタップリ生き抜いている感じがする。生き方そのものがブラックユーモア満載世代。大変な時代を長期間よく生き延びてきて下さったと頭が下がります。彼らが世の中を作ってきたからね。現代の抜け殻世代こそ宇宙人かもと再認識した次第です。

赤の他人に変なあだ名を付ける人間って、元コンビニエンスストアで働いていたのでしょうか。タイトルもいかにも現代風で、この団地に住む人々も今の老人って感じでした。