レビュー一覧

とにかく絵が好きです。背景から爪の先から途轍もなく丁寧に描かれています。陰影など使い方が素晴らしいです。現代だけどクラシカルで重厚な感じが出せる希少な方だと思います。さぁ、、、中々手が出せなかったケンタくんも見てみようかなぁ。。。。

藍染職人というはじめてみる世界のお話でストーリーの他に職人の仕事について触れてみれたのが興味深かったです。絵も綺麗で読みやすかったです。

深くて切なくて、読み終わった後にふーっとため息をついてしまうような(いい意味で)作品でした。エロ目的な方には物足りないと思いますが、それでも満足感はすごくあります。何度も読み返さなくてもいいかなと思ったので星は4つにさせて頂きました。

藍染職人というストイックな設定が、えすとえむさんの作り出す世界にとても合っています。血よりも濃い「藍」にからめとられていく二人の心情が静かに、時に激しく描かれていきます。二人のそれからに思いを巡らせてしまうような余韻を残す作品です。

人間模様が描かれていてじっくり読めました。が、ＢＬ度は低めかなと。最後が盛り上がりに欠けた感がありました。想像して余韻を楽しみたい人は借りていいかと思います。

藍と青の境目は曖昧…というか複雑で、どこからが青なのか、そして藍はどこから藍と呼ばれるのかを素人がおいそれと首を突っ込んではいけないように2人の関係性については外野が変に口を挟んではいけないんだろうなぁと察することが出来る人達だけが楽しめる内容でした。

兄の思いにただ流されずにしっかり距離おく弟はえらい。

さすが　えすとえむ先生だなぁ、という珠玉の作品ばかり、最後の短編を除いては、切ないなぁと思える作品ばかりでした。でも　その切なさが心地いいのですよねー。

簡単に言うと義兄弟の押し殺した愛情ものですが二人ともはっきりしなくてよくわかんない。

作者さんの作品は何点か読んだんですけど、これは印象に残る話はなかったな。切なく物悲しい話を期待してたんですが。