レビュー一覧

まだまだ幼い弟君とお兄ちゃんと恋人の優しいお話です。

なんだかほんわかした作品でした。最初のお話は、子どもの辛さがよく分かるので泣いてしまいました。よかった。その後は穏やかな暮らしができるようになって。この漫画家さん、この頃の方が絵がいいなぁとも。

大人の勝手に振り回される子供が、素敵な大人になっていくところがとても素敵でした。

初めて読んだ作家さん。心情描写が素晴らしい。親に恵まれなかった兄弟の「置いていかないで」「ひとりにしないで」という気持ちが伝わってきて泣けてしまった。さんにんぐらしが始まり、さんにんがそれぞれ成長して大人になり、そしてかぞくになっていく姿にまた涙。絵はとても可愛らしく、ストーリーは温かいけれど、切なくて、とても優しい。

ほのぼの素敵な毎日に、ちょっぴり悲しい過去で傷ついたりハラハラしたりしますが、ハッピーエンドで癒される作品でした。

レビューが良かったのでレンタルしました。好きな世界観…購入するか悩む…

今更ながら読み返して、いい話だなーってなってます。そういえばエロは薄いですが、全然気にならなかった。出来過ぎ、と言われたらそれまでですが、兄弟プラスワンの寄り添った生活や、ここで一人かけちゃったらどうしよう、みたいなドキドキ感がありましたが、幸せに落ち着いてよかったヨォ。血縁関係もですが、それ以外の自分が選んだ家族との生活に救われることも多いし、それが救いになる世界を見せてくれて有難うという感じです。

ストーリーもプロットもキャラクターも深みがあり、物凄く魅力的。画風は漫画としては十二分にイケるが、絵師としてはいまいち。

ほのぼの系と思いきや、切なさたっぷりのお話でした。DVが原因で家庭崩壊し、兄と2人暮らしの幸司くん。お兄さんの恋人の陽樹くんが同居することになったけれど、いつかまたこのつながりが切れてしまうのではと心配でたまらない。可愛い絵柄だからこそ、その不安がひしひしと伝わってきます。頬と背中のケガを、転んだからと説明する陽樹くん。そのウソをたちまち見破る幸司くん。幼い頃にどれほど暴力シーンを目撃したのだろうかと胸が痛くなりました。ただ、切なくはあるけれど、月並みの言葉を使えば「胸温まる物語」でもあります。この先、幸司くんの恋人が加わって、「よにんぐらし」になるのか、それとも「ふたりぐらし」が2組となるのかな？

お兄ちゃんカプも弟くんカプもお互いが素敵な関係性ですね。特に弟くんカプは恭一くんが頑張って頑張って頑張って報われるので感動。