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レビュー一覧

総合評価
5点
4.6
(343)
5点 5 248
4点 4 66
3点 3 25
2点 2 4
1点 1 0

※すべてのレビューが表示されていますので、Renta!で購入していないレビューも含まれています。

2021-10-04
評価点
5
Mistletoe さん
Renta!で購入済み
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まずは、絵柄が変わったと先生もおっしゃっているし、そのコメントもありますが、元々大好きな絵柄でしたが、お久しぶりに読んだ先生の作品が変わらず傑作だったので、変わったと感じなかったというか、あれはあれ、これはこれって感じでどっちがいいとかなく、絵津鼓先生自体の作品がどれも大好きと改めて思いました。先生のインスタライブも拝見して、すっごく語りも面白く、ますます大大ファンになってしまいました。二人の魂が寄り添い、暖め合うんだけど、お互いの抱えるものは誰かが救ってくれるわけでなくて、ちゃんと一人で立てるようになって、それを経て二人で並んで立つ、という過程が、すごく感動的でした。だけどその過程で、そこにただいてくれた彼に対しての彼のことばが秀逸です。二人ともとっても優しくて、優しくできる相手がお互い以外にも輪が広がったあたたかい終わり方も心に沁みました。だんだんと縮まっていく二人の身体的距離の描写とか(ナチュラルに寄りかかり合うとか><)、同居スタートとか、温泉とか、BL的萌える要素満点でありつつも、「人生読本」みたいな深い人間のお話で、また最高傑作誕生したと思っています。絵津鼓先生ほんとうにありがとうございます。
2021-10-05
評価点
5
はるさん
Renta!で購入済み
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先生の新刊が出るとのことで、何の前情報も無しで発売日を楽しみにしておりました。super naturalやJOYのようなほわほわBLかなあと何となく思っていましたがとても良い意味で裏切られました。私自身も木内と同じような症状を抱えているため感情移入してしまい気づいたら涙が出ていました。お互い何か少しずつ欠けている木内と中城だからこそこの絶妙なバランスを保っていられるのだなと。「陽でいることが出来ない陰の時間。人生にはそんな時期も必要なのかもしれない」なんだかとても心が晴れました。素敵な作品をありがとうございます。
2021-10-13
評価点
3
klさん
Renta!で購入済み
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この作者さんの作品初めて読んだので色々浅いかも知れません。ご了承を。読んでいて感じたのが、日常の延長線上にある恋愛というものでした。正直物凄くリアルで、と言うか自分の過去の痛々しい恋愛を思い出しました笑 大学生くらいの恋愛に近いと思いますね、責任が発生しないけど、青くて、何処かお互いの琴線に触れ合うような恋愛。もう完全に自分の意見なんですがメンタル系の疾患持ってる人間との恋愛ってしんどいんですよ。疾患持ってる人がどういう人かによりますが、やっぱり引きずられるってあるんですよ。力になりたいけどなれない、っていう無力感を否応なく味わうことになるので。本作でも主人公の受け君がそういう発言をしますね。そういう無力感を描くってそれなりの実体験ないとたぶん無理だと思うんですね。凄く繊細な感情なので。作者さんも色々苦労されたんだろうなって事が分かります(後書きからも)素晴らしいんですよこの作品。空気感を描き出してるのは素晴らしいし、絵も綺麗。ただね、ただ惜しいところが一つある。それは、肝心の何故攻めと受けが付き合うのか? というところに関する描写がすっぽり抜け落ちてるんです。おまけでラブラブ? な二人も見れるんですが、いやなんでそうなった?? ってなっちゃうんですよね。私はですね、個人的に思うんですがこの二人は別にくっつかなくても良かったと思いますね。作者さんも無理にくっつかせてるなあって自覚あると思います。きっとね。昔々のBL小説の大手個人サイトで読んだ作品に、めちゃくちゃ長い連載の末攻めと受けがくっつかなくて別々の道を歩むってものがあったんですね。それ結構BLにおいては禁じ手だなって思うんですけれども、でも全然それで良いんですよね。何故ならBLである以前に創作物でなくてはならないから。攻めと受けがセックスして結ばれてハッピーエンド、ってルートを無理に通る必要は無いんです。まず創作物としてきちんと筋が通っているか、そこの精査がこの作品には必要だったと私は一読者として思います。もしこの作品が攻めと受けが結ばれる事なく終わっていたら、間違いなく今年度のBLにおけるベストスリーに入っていたと思います。本当に惜しい。もしくっつかせるのなら、相応の描写が入るべきだったと私は思います。
2021-10-04
評価点
5
ののさん
Renta!で購入済み
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☆4.5。作者様お久しぶりですね。だいぶ画風が変わっていてびっくり。でもこのストーリーだったら断然今の絵のほうが合ってるなぁとしみじみ思うような内容です。上巻の前半あたりまではどちらが受けか攻めかわからないようなビジュアルで、それも流れに合ってた。中城もそうではあるんですが、特に木内の人物描写が丁寧で、ゆっくりゆっくりとディテールが明らかになり、それにつれて心に沁みてくる感じ。明るいだけの話ではないですが、未来を向いている話と言えるんじゃないかな。本人も周りも辛いのよね。でも作者様の想いがこもった作品なんだなということは強く感じます。描き下ろしがまたいいんですよ。木内にはゲイである中城だからこそしっくりくるところがあるのだろうと非常に納得できるラストでした。
2021-10-04
評価点
5
sayuruさん
Renta!で購入済み
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絵柄を変えて初のコミックスだそうです。前のほわほわの可愛い絵も大好きですが、今回のはまた絵の上手さがさらに際立ち、もう見ているだけでほうっとなりました。ストーリーも相変わらずしっかり。いきなり関係が進んだりせず、じわじわお互いを知っていくうちに恋心が育っていく感じが、もう最高です。安定の絵津鼓先生作品、もう試し読みもせずに買っちゃいます笑
2021-10-04
評価点
5
愛されて育ったサラダさん
Renta!で購入済み
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絵津鼓さんファンです。今作も素敵でした。己の人生に思うところのある彼等が、互いのことを知っていく過程がとても自然です。意図して理解しようとせずに、隣人のことが純粋に気になる感じがあたたかいです。自身の人生を語る彼等の声がとてもリアルなので、少し苦しくなるところもあります。わたしは、ナカジョー君が木内を思う「そうか この人は」の部分が、読んでいてとても苦しかったです。つまり、感情移入してしまうほど、こちらの作品が大好きです。タイトルの意味はわかるような、わからないような、という感じなので、他の方のレビュー(考察)が楽しみです!後日、考察しながらじっくり読み返そうと思います。
2021-10-05
評価点
3
しゅがーさん
Renta!で購入済み
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上下巻読みましたが、水準には達しているのだろうと思った。ライブハウス、親子関係、メンタルヘルスの描き込みが足らず表面をなぞっただけなので、圧倒的に魂を震わされるような作品ではない。。反面、雰囲気だけに浸りたい時にはちょうどいい。
2021-10-27
評価点
5
sb7さん
Renta!で購入済み
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絵津鼓さんで1番好きかな。とても繊細な部分に踏み込んでるけど、大げさに騒ぎ立てず柔らかいタッチで進むせいか、ストレートに心に沁みた。全編ほとんど事件もなく、基本二人の会話劇です。そのやり取りがごく普通に彼らの暮らしの中にあり、すごく自然。冗長にならず澱ませず、でもちゃんと関係は変化していき、読み手はそれに寄り添える…2冊分の長丁場でこれをやれるってスゴイなぁと思う。明るい小道具や気の抜けるやりとりにも和んだな。ヤ〇ルト、転居してからも取りに行くんかい!とか、高齢ウェイトレスのまかないミートソース圧巻〜とかね。私は屋上のラストシーンが好き。植木鉢の日光浴と横並びで4つの後ろ姿。家族見えでちょっとジーンと…きた所に、描き下ろしで駄目押しの天赦日。ああ幸せ。私事ですが「ウインド・リバー」という劇中映画、個人的にすごく思い出があって…これをナカジョーくんたち見たのかぁと感慨深かった。この中で娘を亡くした父親同士が、悲しみについて語るシーンが印象的で、ちょっと木内の想いに重なってしまった。作者さんも見たのかなぁ…本作を描いて下さって只感謝。
2021-10-09
評価点
3
繊細なカウンセラーさん
Renta!で購入済み
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嫌いではないです。雰囲気を優先した結果言葉足らずのストーリーといった感じ。行間読んでよと言われた気がして???となっています。高評価の気持ちも分かりますがあまり期待して読み進めるのは駄目かもしれません。メロンの味じゃない偽物のメロン味に準えて二人の関係を示したかったのか。二人が離れて暮らして一緒になるくだりはなく、いきなり外国の子どもたちに囲まれて、へ?となりました。作者の思い入れが強く語っていない所まで見えているのかな。とりあえず置いてけぼりにされた感じの読後感です。
2021-10-05
評価点
4
うえのんさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
とても読み応えのある作品でしたが、心が重く重く下がってしまいました。ネタバレになってしまうので、どこまで内容に触れるか?難しい所だとは思いますが、心の病い.自死を連想させる表現は、人によっては心が引き摺られてしまうセンシティブな内容だと思うので、個人的には内容紹介で触れて欲しかったです。 似たような題材、朝田ねむいさんの作品の時は大丈夫だったんですけどね……何なんでしょうね…この違い…? それ程コチラの作品の方が、心の病いの表現がリアルだったんだと思います。 最後、希望のある終わり方でホッとしました。しかし個人的には心が安定しているときにしか読み返せない作品だと感じました。 写真を使った背景が気になりました。もっと手描き風に写真を加工することも可能だと思うのですが、あえて写真感を残したのでしょうか? 手描きの人物画が浮いて見えて、読んでいる時の気持ちが途切れてしまうので、個人的には背景は、手描きか手描き風…を目指して欲しいです。