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氷の貴公子成分はほぼないです。邪神とか言われていたわりにあっさり話が進む感じです。

異世界転移したキャンプが趣味のヒロイン。サバイバル生活慣れてますよってとこは後半活きてくるかは良いとして、山の神？の設定がイマイチ…なんかよくわからない存在がこの世界で神と呼ばれる存在になるのかもしれないけと、最初は化け物扱いしてたものを突然神と呼ぶのはおかしくないかな？伝承があったなら、近隣住民が化け物呼ばわりするのもおかしいし。あと、突然ヒロインが大胆になったりするのがちょっと心を追えなかったです。慎ましくしてた直後にあけすけ発言してたり。共感はできませんでした。

短い話でした。コンパクト過ぎではありますが、ページ数的に掘り下げられない部分がかなりあって、それでも分かりやすくスッキリ纏められてたと思います。キャンパーで民俗学者助手設定なヒロインですが、特筆する様な知識が出て来る訳でも無く、異形として怪しまれてた割にはあっさり兄王に気に入られて、ヒーローが辺境地に移転するのに便乗して妻の座をもぎ取ってハッピーエンド。内容を重視する方には勧められませんが、軽い読み物としては上等な部類だと思います。