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お試し同棲で見えてくる2人の根本的な違い。さらには仕事上の好きと個人としての好きにどう折り合いをつけるかという大問題。大吾は塔野を生涯の伴侶と考え始めているが、塔野は大吾の近くに生きることで、自分が変わってしまうのではないかと恐れ、最大の抵抗を示す。「面倒な奴だなあ」と思う大吾も、塔野の語る言葉に「痛いところをつかれた」と感じ、その考えを否定はしない。互いの歩み寄りと表すにはあまりに身につまされるお話。最後、水やりを頼まれた朝顔を眺めながら、大吾の後ろめたさに気づき、それをじんわりと口に出す塔野。犬も喰わないエピソードに、山を一つ越えた関係がさらりと描かれていて心に沁みました。是非。

いつもながら2人のやり取りを楽しく読みつつ、同棲はやっぱりそこで問題が生じるのかと納得し、でも最後は穏やかに終わってほうっとなりました。

いつでも同棲できそうなのに問題があり一筋縄ではいところがこの二人。これだけ本に囲まれた生活だと夢の書庫は欲しいよなぁ。

正祐くんの面倒臭さは、毎日晴天の秀さん(執筆中)を思い出させますね(^_^;)どうにもならんことに抗ってみたいお年頃なんですね。昔からの知り合いのような気持ちで居るので可愛く感じますが、新たな読者さんがどう思われるかは分かりません(笑)。

相変わらずの迷走ぶりの正祐ですが、東堂も私も「…またか。」ってな感じです(^-^)。それにしてもバベルの塔のような書庫！見てみたかったー。

相変わらずとんちんかんな校正者さんが面白い（笑）言葉遊び的なやりとりの部分は好き嫌い分かれる気もするのですが、私は好きです。そして今回篠田さんがイイ！一緒に飲みに行って慰めてあげたい（笑）