レビュー一覧

生きづらい人達が人口の半分を占める社会のお話で、本当にありそうだなあと思いました。ふわふわした寄り添い専門の生物が、つらさや苦しさを緩和してくれるのですが、体温を感じてほっとする力が小動物にはありますね。ともに生活した犬を思い出して、ちょっとあったかい、でも寂しい気持ちになりました。読みやすいし、いい作品です。

深そうでいて、何なのかよく分からないけど、気になる漫画です。絵と間が上手い。

他の惑星からやってきた癒しを与える生物と耐え難い苦痛のなかにある青年のお話。ちょっとディストピアっぽい感じがした。

意図はわかるだけに…本当にもふもふがあったらなぁ、みたいなドラ○もんの世界観であればいっそ楽しめた。真正面から描くのでうすら寒いし、世知辛い、みたいな部分が私にはネックに。兄弟の想いを描く１話はストンと腑に落ちる感があって、好きでした。もふもふの意義というか、この世界の現状を思う気持ちも感じるんだけども、説教臭さも見え隠れして、純粋に漫画として楽しめなかったかな。１巻のみでリタイア。でもなんというか、書き手の意志がしっかり見える本に対する、敬意はある。

4巻目まで読んできましたが、そうくるか！？という話の流れでどんどん読み進めてしまいました。あのもふもふ、うちにも欲しいです。

いいんだけれども、鬱いです。切り口は、世相をよく捉えていると思うのですが。

こちらの作者さんの作品はどんなトンデモ設定でもなぜだかスっと入ってきて、気付けばのめり込んで読んでしまいます。SFチックな部分とリアルな部分の混ぜ方が絶妙なのでしょうか。そして人間の感情を表現するのがとても上手で登場人物のすぐそばで醜さも純粋さも見守っているような感覚です。すごいなあ。

好きなのだけどどこが好きなのか自分でもわからない。繰り返し読んでみるけどやっぱりわからないでもよむのがやめられない

そういえばPABOとかいう医療アザラシロボットが高齢者や認知症患者の癒しに効果を認められてるんだよね。それを思い出す病んだ時代の精神回復漫画でした。

ホントに病んでしまいそうです。考えるときりがないというか。続きが気になります。