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薄幸不憫受の匂いをぷんぷんと嗅ぎつけて、読みました!やられました。容赦無いーっ!!後書きで、これは今の時代のBLではなく「JUNE」なんです、と書かれていて、ガッテンボタンを激押しした私です。簡単な救済も、謝罪も贖罪もない、涙が止まらない…そんな涙活にオススメの一冊だと思います。今時のわかりやすいBLにトキメク人には向きませんが、わかりやすさに食傷気味の人には、じっくりと味わえる一冊です!
ここ最近ではあまり見なくなったエンディングでしたが、作者さんが「これはJUNEだから」と書いておられたのを見て納得。確かにBLではなくJUNEですね。若い読者には目新しいかも。私世代では懐かしいです。
読んでから、数日・・・いまだに立ち直れません。こんな衝撃的悲壮な物語って、ありますかよぉぉ、はあ……さわりから、これは覚悟がいるなと思いましたけど。まさか、最後まで救いがないとは。そうねえ、現実的には帝国の皇帝ならば、その道しかないのかもしれないけれども。皇帝がいい男だけに、描写のひとつひとつが苦しかった。あの時の、婚約者への心からの親愛に満ち溢れた恋人同志のキス。あれが主人公の勘違いではなくて嘘偽りないんだっていうことに、まず心が千切れた。そのあとは、一度も浮上せず、畳み掛けるように心が死んでゆくだけ。似てるんだって。身代わりにしてるのに気づいてないのは皇帝本人だけ。それに目を瞑る誰も彼も。狂ったのか、逃避したのか、そうと気づかずそこに逃げ込んで、皇帝は、心を殺したから、幸せなのか。
JUNE時代はよく知らないんですが、そういわれる作品っぽさはすごくあるなと思って読みました。ただ何というか…悲恋ものは好きなんですけど、これはただの悲恋じゃないんですよね。あまりに人為的で、避けられたはずのもの。そして当のイリスの人となりと庇ったはずの相手の諸々を考えると、自分の中ではどうしてもイリスが真相を口にできなかったというところが説得力に欠けるんです。そうなっちゃうとクライマックスの手紙も興ざめでしかない。個人的にあまりに過剰な悲劇には斜に構えるようなところがあるんだと思います。そもそも「JUNEっぽい」を頭に叩き込んでから読んだほうがよかったかもしれない。
久しぶりに この小説を読みました。改めて泣きながら読み、切な過ぎて 涙無しでは 読めませんでした。愛し過ぎるゆえの 嫉妬 憎しみ 苦しみ いつの時代も 愛しあう事が幸せだけとは 限らない事がつくづく感じられる物語です。最後に 全てが浄化され 「魂の伴侶」として結ばれたのが 唯一幸せです
メンタル全部持ってかれた…(´;ω;`)吉原さんと木原さんの作品ったら幸せになるばかりの物語ではないところに魅力があるのはわかってるんです。わかってるけど…それでも悲しい終わり方でした。何度も読み返すと思います。
どこまで行っても鬱屈していて、最後まで誰も救われません。王様がやっと事の真相に気付いて健気で儚い主人公が救われると思いきややっぱり救われなかった。周りの誰も彼もが罪悪感にまみれているものの口を閉ざして傍観者に徹しているのがもう、切なくて切なくて涙が止まりませんでした。救いの続編期待したかったけど主人公がああなったらもう無理だろうな....。来世とか持ち出さない限りは。
胸が締め付けられるお話でした。読んだ後かなり長い間余韻が残りました。作者さんがあとがきで、どんなに二人の間がこじれても最後には理解しあってハッピーエンドになるというBLの定石の逆をいっている、のようなお言葉を書いてらっしゃいましたが正にその通り。とんでもないひどい目にあわされてるのに、「え、許しちゃうの?」と言ってしまいたくなるような結末のBLも多い中(それはそれで優しい気持ちになれていいんですが)、このお話は取り返しのつかないことがなす術もなく瓦解したままで終わっていて悲しいけれど納得してしまいました。凄まじい惨劇によってもはや修復できないほどに破壊された関係の二人が、今生では懺悔が届くこともなく、赦しを与えることもなく、死に目会うこともなく、別れの言葉もなく永遠に分かたれ、それをただ受け入れようとする主人公の諦念がとても悲しい。最近読んだ中でダントツに心に残ったお話でした。
胸がギュッて締め付けられました。キラが哀れすぎて…最後、キラの本当の父親とかが出てくるのかなって思ってたけど、出てきませんでした。
涙無しには読めない。キラが余りにも不憫でならない。でも最後に誤解が溶けて少しでも安らかなひとときを過ごせたのがせめてもの救いでした。
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薄幸不憫受の匂いをぷんぷんと嗅ぎつけて、読みました!やられました。容赦無いーっ!!後書きで、これは今の時代のBLではなく「JUNE」なんです、と書かれていて、ガッテンボタンを激押しした私です。簡単な救済も、謝罪も贖罪もない、涙が止まらない…そんな涙活にオススメの一冊だと思います。今時のわかりやすいBLにトキメク人には向きませんが、わかりやすさに食傷気味の人には、じっくりと味わえる一冊です!