レビュー一覧

保守思想家らしく反知性主義（anti-intellectualism）を前面に押し出した著作。自分よりもTVで意見を言い捲れる立場にいるコメンテーターらを専門バカと称することでカタルシスを得ているように見える。よって既存メディアが嫌いなネトウヨ界隈にはウケるだろう。尤も普段活字をあまり読まないネトウヨには抽象過ぎて難解かも知れないが。また詳細は不明だが（当時の）世紀末日本の現状を過剰に憂いており、悲観主義が高じたのか最終的にこの著者は自殺している。何はともあれ「死ななければ解決しない問題がある」という結論は、哲学が浅い証拠。専門バカほど「死ねば解決する」と思考する。

全ページ「知識人とは○○である」という理論を難しい言い回しで説明しているだけの文章が延々と続きます。正直読んでて辛かった。一々知識人とは何かを分析する必要があるのだろうか？　本当に知識を活用して上手に生きている人なら自分が知識人かどうかなんて気にしないような気が…