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レビュー一覧

小説・実用書『中国のマスゴミ ジャーナリズムの挫折と目覚め』

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総合評価
5点
2.0
(1)
5点 5 0
4点 4 0
3点 3 0
2点 2 1
1点 1 0

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2021-09-18
評価点
2
踊る工芸家さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
中国メディアの腐りきった実情が詳細にまとめられており面白い。著者は「共産党宣伝機関に成り下がった中国のマスゴミ」と詰る一方、そのような環境下でも懸命に働くジャーナリストに敬意と憐憫の念を寄せている。しかしながら著者には足りない観点がある。それは彼女自身が所属していたフジサンケイグループも、中国ほどではないにせよ似たような自民党政権べったりのモラル低下・捏造・癒着を起こしてきた、日本を代表するマスゴミだという点だ。中国を他山の石とし反省の糧とするのは良いが、日本のメディア全般に対して「権力と対峙するジャーナリズムの本質を見失いかけているのでは」とまるで他人事のように述べているのを見ると、どこか白々しさを感じざるを得ない。尤も彼女は「退職後、社を誹謗しない」と誓約させられたので古巣を批判できないのかも知れない。だがその産経新聞の行為が中国当局と同じ言論封殺だ、と指摘するくらいのことは誹謗には当たらないだろう。ともあれ民度の低い集団ほど、人権・自由・平等・多様性・自主性を軽視し、都合の悪い情報・人物を規制・処罰・弾圧・封殺・排除したがる。