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レビュー一覧

総合評価
5点
2.0
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5点 5 0
4点 4 0
3点 3 0
2点 2 1
1点 1 0

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2021-10-13
評価点
2
踊る工芸家さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
著者は、米国連邦議会議事堂を襲撃したトランプ支持者に賛同する日本人が少なくない事を不思議がっているが、彼自身の不勉強だろう。論理的思考力・メディアリテラシー・問題解決力の乏しい低水準教育の犠牲者は世界中にいる。著者は彼らを「ダークサイド」などと呼んで暈しているが、その正体は「ネトウヨ」に他ならない。この本のタイトルのように「民主主義が劣化している」のではない。高度情報化する社会の発展に、教育が追い付いていないのが実態である。高水準教育≠高学歴。低水準教育下では幾ら高IQでも情報分析力・問題解決力・倫理観・自主性・先見力・適応力の低い人格に育つ。トランプ現象はその一例に過ぎない。なお著者は「軍事無くして平和なし」という考えで思考停止しているようだが、彼の言う平和は真の意味の平和ではなく「一時的な似非平和」に過ぎないので要注意だ。彼は「真の平和の実現法」を熟知していないので、「軍隊なし平和」が理想論に聞こえるのである。著者もまた「誰かが死ななければ解決しない問題はある」というテロリズム(暴力肯定主義)に対する批判的思考力がないので、同様に近視眼的で問題解決力が低い軍国主義者からは重宝される。そして、そんな安全保障の専門家のポジショントークを鵜呑みにした彼らの<軍隊があれば平和>という「軍事ボケ」を真の平和を願う人々に投影し、「平和ボケ」と揶揄しているに過ぎない。