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タイトルからもネトウヨ臭が滲み出るトンデモ右翼思想本。著者はメディアリテラシーが低いようで、冒頭からNHKの報道の在り方にイチャモンを付けている。彼によると「55歳の派遣社員が防衛省の文書問題を語るのは不自然」らしい。年齢差別或いは派遣社員差別とも取れる主張だが、それほど著者の想像力・共感力が欠如しているのだろう。別の男性の「子供がいるので戦争に行かせるような安保法案は反対」という主張にも、著者は「彼の子供が自衛官でないなら無関係だ」と的外れな反論。子供が自衛隊員になる可能性や戦争で非戦闘員が巻き込まれる可能性すら、著者は想像できていないのだ。事程左様に基本的な想像力・共感力が欠如しているのがネトウヨの特徴である。著者は「北朝鮮がSLBMの運用を開始すれば存立危機事態に認定され得る」とやはり仰々しいが、これも「想像力が欠落するほど妄想力は逞しくなる」の典型例。彼らの小心・臆病の背景にあるのは、猜疑心・人間不信だ。特に幼少期に間違った育てられ方をされるとこうなる。つまり著者は低水準教育の犠牲者。家庭教育を補完すべき義務教育で哲学・心理学を教えないから、想像力・自制心・倫理観・論理的思考力・メディアリテラシー・問題解決力が低くなる。高水準教育≠高学歴。低水準教育下では幾ら高IQでも情報分析力・問題解決力・倫理観・自主性・先見力・適応力の低い人格に育つ。タイトルにあるように著者が護憲派メディアを気持ち悪いと感じる原因は、偏に著者自身の固定観念にある。気持ち悪いと感じる原因を対象に見るのは精神的に未熟な証拠だ。その辺りの因果を理解するまで感情自己責任論の精読を続けるべきだろう。