うわ,これ今まで読んだ中で一番難解な作品。お話は面白い。BL要素の萌えやキュンはほぼゼロなのでかなり読み手を選ぶ作品。個人的にどんな作品もわりと自由な解釈で楽しむのだけれど,今回はどう汲みとったらよいか悩んでしまう。最後がどうなったかももちろんだけど,二人の心が本当に愛という部分で寄り添ったのかも掬い取りがたい。薫のほうは明らかに惹かれているのはわかるんだけど,水谷の方が職責というか責任感から抜け切れているのか,「Live映像」と「リアル」の描写で葛藤している様子を描いているんだと思ったけど,最終チャプターのタイトルも意味深だしな…Show must go on. 描きおろしも本来内容補完してくれるものなのに,今回は余計モヤッと感。作品的には☆5だけど,個人的満足度ではモヤモヤ感がかなり渦巻いているので☆3にしました。
レビューを表示する
お久しぶりの新刊楽しみにしていました。5にするのは少々ためらわれるますが…。というのも作者様の作品は難解なんですよね。整形し被害者渡瀬(面倒なエリート)を演じる水谷(ユル真面目)と織田(ゲイ死刑囚)の死刑執行までを演じている中での物語で、大筋としては中身の水谷と織田がどう惹かれ合っていくかの話なのですが、全てがわかりやすくはっきりと描かれているわけではないんです。けど、おそらく人それぞれ思い描くことはできるんじゃないかな。「風が出てきたな」が印象的で、キーになっている…で合ってるでしょうか。もう何度か読んでみます。いずれにせよこの死刑執行がエンターテインメントとして消費される世界の異常性は、特に女子高生の使い方などで見事に描かれていると思います。このずっしりとモヤモヤする不思議な魅力が作者様ならでは。