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異種属と共存共栄のストーリーで納得するって大変ですね。
北欧ゆう先生の新作です。前作、「高橋さんが聞いている。」から、ギャグも画もパワーアップしたように思います。北欧先生の独特なギャグセンスはさることながら、先入観というものを捨てられない我々には斬新とも思える価値観に驚かされます。 しかしコメディーと思い読み進めますと、第4話あたりで、違和感を覚えるか、ないし衝撃を受けるかも知れません。キャッチコピーにあるとおり、あくまでジャンルは「異世界ファンタジー」です。テーマは、人によっては重く感じるはずです。いつもヘラヘラと笑っている人が、ふとした瞬間に不気味なことを呟くような、そういう底知れなさをこの漫画に感じます。 ただ、薄暗い話をあまりにきれいに収めたり流したりしてしまうため、物足りない、もったいないと思うエピソードもあります。何も考えずに読めば、ただのギャグ漫画です。また、叙述トリックを用いた、れっきとしたミステリではありますが、そこに大きな期待を寄せると肩透かしを食らうのは間違いありません。対比表現や言葉遊びが多いので、そういうギミックを楽しむ方法はあります。 主人公は、元勇者と機械人形のふたりです。互いにボケたりツッコんだりをします。その他にも、渋いドラゴンや、吸血鬼の兄妹など、ちょくちょく再登場する準レギュラーも多くいます。何より、背景の通行人が次の話でフィーチャーされることもあり、「ウォーリーをさがせ!」のような楽しみ方もできるのがおもしろいです。モブをモブとして放っておかないという点は、魅力のひとつだと思います。 頻繁に登場するわけではありませんが、異種族間の百合っぽい関係性が、個人的におすすめです。性別が曖昧だったり、性別に囚われない言動をしたりするキャラクターがいるのも、今時なのかなあと思います。 画は安定しており、背景や構図も美しいです。エピソードによっては殺傷も行われますが、グロテスクな表現は、第2巻の時点ではありません。
絵も綺麗ですし、ミステリー的な意外性もありつつ、クスッと笑える展開もあり面白かったです。基本的には一話完結で進んでいき読みやすいです。思わせぶりな過去描写もあり、続きも楽しみです。
魔王討伐後の生活を描いたコミックはあるのですが、探偵になるというのは今までなかったので、興味をそそられて買ってみました。ミステリーとしてはがっかりな内容だったので☆は2つにしました。ただ、人間と生き残った魔族が共存するために、互いのしこりをなくし、互いに認め合っていく物語としては面白くなっていきそうです。
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異種属と共存共栄のストーリーで納得するって大変ですね。