レビュー一覧

この作者さんの絵と言うか、表情と言うか、とにかく好きです。切なさがしみてきます。

ハーレクインでは非常によく見かけるテーマ、一般女性と王族ヒーローとのロマンスで、なおかつ冴えないヒロインが華麗に変身するというシンデレラストーリーです。荻丸さんは登場人物の心情を描くのが非常に上手くいつも胸に迫りますが、こういったタイプの原作は、もっと絵柄の華やかさがウリの作家さんの方が良かったのでは、と思いました。ストーリーのキモであるヒロインの変身が地味すぎて残念でしたし、ヒーローも、他の荻丸作品のヒーローと比較してもイケメン度低くて、王子様にしてはちょっと凡庸すぎでした。

ヒロインもヒーローも家族に恵まれなかったんですね。美しい妹しか目に入ってなかったヒロイン両親が妹を追って心中しちゃうなんて。物語だと分かっていてもヒロインには酷い仕打ちです。残された家族は妹の忘れ形見の子供（父親はヒーロー弟）。ヒーローは王室の次男で"スペア"扱い。愛くるしい弟は溺愛され自分の存在理由が分からず。そこへ亡くなった弟に子供がいるからマスコミに騒がれる前に連れてこいと皇太子の兄から命令が。子供を手放したくないヒロインと手っ取り早く結婚しちゃえば連れてこれるだろう。これくらいしかお前が役に立つ事無いだろう的な兄の言いぐさがムカつく！結局王室は子供を受け入れる気は全く無く誰も歓迎していない。ヒーローも騙されてたんです。ヒロインと子供の間に愛情が芽生えていたヒーローは国より2人を選び継承権と財産を放棄して帰ってきます。にしてもヒーローの国の王室は非情で血も涙も無い。こんな国の国民はコレで良いのだろうか。ヒーローが「愛のために称号を捨てたプリンス」と大々的に発表された後の王室へバッシングの嵐が吹き荒れればいいのに。3人でいられればどこでも幸せなんだというお話でした。

作者さん買です。お話良かった。ヒーロー身分を捨ててまでもヒロインと一緒になって良かったです。この先の話も見てみたかったかなぁ〜

まずヒロイン親は酷すぎ。いくら妹が美しいとはいえ自分の子にあんまりです。ヒロインがひねくれずに育ったのが奇跡ですね。すっごく卑屈だけど…。ヒーロー親も可愛がってた息子の子を恥の子だなんて…普通孫は子よりかわいいものなのにね。ヒーローもヒロインの愛情にふれ変わってきます。最後に王族の建前より愛情を選びます。偉いぞヒーロー。人をスペアだなんて馬鹿にするやつらこっちから捨ててやれ。

よかった〜！なんだろう、苦手なはずのイラストなんだけど、説得力があるというか、引き込まれる感じ。ちょっと感動すらしてしまいました。ヒーロー、よかったです。最初はイヤイヤ、仕方なくといった雰囲気が、徐々にひかれていって、思わず気持ちが溢れてプロポーズとか。ヒロインのために全てを投げ打つような男気もよかったです。きっと幸せになれるなーと、ほっこりしました。何回も繰り返して読みたい作品になりました。

この作者さんの作品は、絵が綺麗とは思わないのですが、何故か惹きつけられ、心に響きます。恋愛よりも、人間性重視のお話が多いですね。この作品も、温かくていいお話でした〜。ヒーロー、案外男気ありますね。カッコよかった！

兄弟姉妹への接し方の偏りによる影響を、しみじみ考えさせられました。それと同時に、美しさの基準についても考えさせられました。これら出版当時は当たり前だったことも、今では考え方が変わって来ているから違和感を感じられるんだなと。読後いろいろ考えられて良かったです。

展開に意外性があって面白く読みました。ハッピーエンドなんだろうなとは思っていましたが、牢屋送りには驚きました。君主とはもう少しノーブルなものな気がしますが、、、、、韓ドラの財閥を見ているようで、アジアっぽいお話だなと思いました。

とても良かったです。この作家さんってメリハリあって、ストーリーの山場を盛り上げるの上手ですよねぇー(笑)しかし、ヒーローの家族…凄い嫌味な家族ですね〜。あんな父親が国王で、しかも似た者同士の長兄が次期国王でしょ？終ったな！と思いました(笑)