レビュー一覧

弟君だって自分の好きなように生きる権利があるよね。綺麗事ばかり偏り過ぎてて好きになれない。お姑さんの感情は当然だと思うけど。

無料で1巻読みました。裕福な家庭、教養ある家族、頼もしい母、優しく思いやりのある夫…こんな恵まれた環境で出産できる人の方がめずらしいと思うんですよね…障害児を生んで育てる＝深い愛情という描き方が気になりました。そこがなんとなく押し付けがましく感じられ、読後もすっきりしませんでした。参考にできる部分はとても多いと思いますし、いろいろな意味で意義深い作品だと思います。

子供を持つ今、読み始めたら止まりません。涙が溢れてきます。悲しみのではなく感動の、です。のんちゃんがちょっとつまづきながらもにこにこと成長していく姿やまわりの子供・大人たちが彼女を理解していく姿。また娘に真摯に向き合うママとパパ。今日、つまらないことで息子に理不尽に怒った自分に猛省です。。最初は一日レンタルしましたが速攻で無期限にグレードアップです(^^♪

創作の世界なので作者の主観なのは致し方ないことですが、こういう題材の少女・女性向けマンガで堕胎をする決断を下す主人公は出てこないんですよね。お約束なんでしょうか。現実的にはそちらの方が多いでしょうし、金銭的に恵まれた環境にいるのもありがちな設定です。生まれた子どもとその生活に幸せや未来への希望はもちろんあるでしょうが、そういう選択をしなかった人にだって同じくらい幸せや希望があるのです。ひとつの側面しか語られていないので、同じ決断が出来なければ人としてどうなの？と責められるようで、これはこれで押し付けがましいですよね。作中に出て来る姑さん。日本が貧しかったほんの百年前はあれがスタンダードでした。弱肉強食は生物の本能です。確実に人の思いやりやボランティア的な精神が必要となるリスクを生涯周りに課すのですから、産みたい本能を優先したツケは大きいですよ。主人公の選択を悪いとは言いませんが、何もそんな面倒をわざわざ・・とは思います。あくまでも1巻を読んだ感想で、このマンガについての意見です。ダウン症の方にお会いしたことがありますので、邪気がなくてとても綺麗だということは知っています。その人たちや周りの人を拒絶するつもりはありません。

こういったテーマを扱った典型的な内容であり、先が見え見えです。きれいごとだけで進む話の展開には無料の1巻を含め、共感も共鳴もなく2巻まで読むのがやっとでした。

ダウン症の話を書くなら、ダウン症の子の顔をきちんと描いてほしい。全くダウン症に見えない顔は根本的に差別しているようで腹が立ちます。ダウン症の子の顔はこんなではない。

ダウン症は天使?　いいえ、人間です。だから、機嫌の悪い時もあれば、欲望だってある。知的障害者を「天使」「純粋無垢」という発想は、知能が低い→頭が回らない→悪いことする知恵もなかろう　という理論かな。そうゆう考え方が凄く失礼だ。知的障害者を扱った作品には、「どんぐりの家」「光とともに…」が名作だから、そちらをすすめる。ダウン症ではないが。あと、絵が古い。古くさくって3,40年前の作品に見える。

無料分しか読んでいないため、齟齬があるかもしれませんが。ダウン症を持つ子供やその環境などを問題提起としてあげているのであれば、良書のひとつでもあると思います。ただ、私がとても引っかかったのが弟の存在。彼が成長した後、姉を面倒見る義務を生まれたときから背負わしているというのはいかがなものか。そういったことも物語の中で解消していくのかもしれませんが、絶えず目線は姉とその母親に向けられていて、そういうことは未消化で結末を迎えているのではないかと思えます。問題提起には今ひとつ届かず、美譚としては少々現実味がありすぎる。難しいテーマだからこそ、そういった立ち居地はしっかりしてほしかったように思います。

１巻を見てのみの感想です。主人公である母親の考え方、性格に共感できませんでした。本音と建前が違いすぎる。こんな愚痴しか言わない人が母親だったらやだなー＾＾；

まるで天使のような純粋な子どもたち。心に淀みがないからダウン症の子ども達は素直で愛らしい。孫を心配するあまり姑さんは主人公に冷静な意見を言うのですが、別にイヤミで言っているわけではなく純粋に孫可愛さであるため、お姑さんの事を否定する気にはなれませんでした。『子育て』ではなく子どもに大人が成長させてもらっているようなお話でとても胸に染みます。