レビュー一覧

うーん。大好きな作者さんなので評価に困るが、まず何よりも謎かけなのに上巻を読んだ時点で下巻の展開が読めてしまったのはよくないと思う。こういうのは（推測できる、ネタバレされる等）で展開が読めるとおもしろさが半減する。なのであまり謎にもなってないっていうのはどうなのかと思う。っていうかタイトルや帯でもはやネタバレしてる。次に確実に死んだのかがはっきりしないのも中途半端で微妙だと思った。死んだのか凍死しそうなところを助けられたのかによってこの作品の読後に残る雰囲気と読後に想像する今後のキャラたちの展開が大きく変わってくると思う。（雪の後だけ残っている絵にレスキューの足跡がないから多分死んでいるかなと思ったけど、死体をどかしたとしても足跡は残るよね？って感じでどっちかわからない。死体が雪が溶けるより早く風化できるなら別だけど。もしくは体をどかした人が福太の通った跡をわざわざ通ってきたとか？それでも死んでるかはわからない）最後に私は葵兄ちゃんの死は結構自業自得な気がする。もちろん殺した犯人が悪いのは当たり前だけど、もうどうでもいいとか思ってついていったならまだしも、不審者だと感じていて不審者についていってそんなことされるとは思わなかったっていうのはあまりにおバカじゃなかろうか。どうでもいいと思ってついていったのなら葵兄ちゃんの死は福太が犯人を殺して死ぬほどのことじゃない気がするし、そんなことされると思わなかったっていうならちょっとBLのヒロインに任命したくないくらいのバカさ加減だと思った。まあ、以上の理由で私にとっては「不穏というには少しお粗末な気がするけどまあまあ面白い」にとどまる話だった。（あと、福太が自殺するにあたって周りの人のことを考えろというのは私は思わないかな。自殺ってのは周りが見えてないからするものだし、BLっていうのはだいたい主人公2人の世界だしね。）

作者買いでした。この作品は色々とお勧めしたくないです。BLにすべき内容じゃないし、読んだ後に胸糞悪い気分になります。なんなんでしょう....話題作り的な炎上狙いですかね？？他のいい作品を持ってるだけにホント残念です。

バドエンは嫌いじゃないし悲しくて泣いちゃう系かなと思い上下購入しました。ハッキリ言って気持ち悪かったです。そしてある場面を見てしまったことに不快です。もしその不快な場面が無かったとしても良い作品だとは思わないし1巻読んだ時点でもう先が見えます。そのオチが描きたいために1巻を引き伸ばし2巻にこぎつけ無理矢理BLにしたって感じです。このストーリーは別にBLじゃなくて良かったと思います。性犯罪、幼児愛とかのジャンルで描けば良かったんじゃないでしょうか？幼い頃性犯罪にあった事のある方は読まない方がいいですよ。トラウマになりますから。BLを読んでてまさかこんな不快なモノ見る羽目になるとは思いませんでした。レビューを見て泣けるって書いてる方が多かったですが一体どこで泣いたのか本気でわからないです。

強くてかっこいいヒーローだった葵に憧れる福太、そんな福太に大きな秘密を持って近付く葵。これだけで十分ドラマとして成立するのに、性行為が雑音になっちゃってた。特に葵。あんな死に方したなら性行為に嫌悪を持ちそうだし、別れた時は福太小学生だからそんな目で見てるはずないよね……作者さん、どうしてもショタのエロを描きたかったのか。ラストが賛否両論なのも納得。自分は否。当人たちはアレで幸せかもしれないが、遺された人たちの事を考えると素直に「よかったね」と祝福できない。職場の夫婦も福太の両親も大家の婆ちゃんもいい人だったのに……ただでさえボロアパートなのに、あんな惨殺事件があったんじゃ店子入らないよな……。葵の正体だが、大半の読者は下巻まで待たず勘付く。私は登場後数ページでわかった。しかしフィジカル強すぎないか？玄関前水浸しにするとか手形を付けるとかならまだわかるが、連日ドアに落書きって。幽霊が塗料を運んだのか？どうやって？サイコキネシス？あんまり突っ込んでる人いないが、それが可能なのは平将門級の怨霊だぞ。十四年前に一瞬見かけた小学生（当時と外見様変わり）を「あの時の……」って、さすがに無理ある。福太は180センチ台後半のイケメンになってたのに。色々モヤモヤしたものの面白かった。子供が酷い目に遭うのが苦手な人にはおすすめしない。「もうどうでもいい」と諦めて変態に付いて行った葵を自業自得となじり、福太が復讐するほどではない、その後に何されるか想像力が働かなかったのかと責めるレビューを見かけたが、それは酷というもの。レイプの被害者を「脚出してるから悪い」「お前が誘ったんだ」と叩く心理を見て、正直こっちの方が鬱。当時の葵中1かせいぜい中2でしょ？で、あの環境とあの状況でしょ？付いてっても責められないでしょ。アレだけ大人びた賢い子が、この先何されるかわからなかったはずない。漠然と予想はできた。でも行くしかなかった葛藤と絶望、いざその時が訪れたショックと恐怖、少しは寄り添おうよ……。騙す方と騙される方なら騙す方が悪い、いじめる方といじめられる方ならいじめる方が悪い。性犯罪被害者、それも子供の非をなじり、自分を正当化して憚らない想像力の欠落ぶりの方がむしろ怖い。家に居場所がなくて、夜に出歩いた事なんて一度もないんだろうな。

こういう話は種明かしまで予測不可な作りにするか、一冊にまとめて欲しいと思う。帯でネタバレレビューには同意です。内容紹介の編集部コメントは煽り気味では？BLTL以外のこのタイプの小説や漫画を読んでるそっち系が好きな人や読み慣れてる人には、あの編集部コメントでこの本の期待値を上げてしまいかねず、読み終えた時「あー…」評価になりかねないような。私はまさにその状態でした。この本に限らずレビューで感動して泣いた！とかすごい書かれてあるとそれだけで「そんなにすごい話なんだ！」って期待して自分勝手にがっかりするのですが、それを編集部コメントでやられた感じでした。自分勝手なレビューですが以上３点でこの評価にしました。

辛い…一度レビュー書いたんですが、時間が経ってからジワジワと葵と福太の哀しさと辛さが沸き上がって書き直ししました。評価はそのまま。葵は福太が来るまで十数年もずっとあそこに居たのかと思うと…哀しさと共にあの男への腹立たしさが込み上げてきました。二人の幸せな時が甘ければ甘い程…その後に続く展開が辛かったです。終わりはメリバでしたが、二人の逝く先での幸せな姿が見たかったです。例えそこがどこであっても…。出来るならi fストーリーであの時ああならなかったら…を見てみたいです。お話は展開とか良くて引き込まれて夢中で読んでしまいますが、気分が重い時や心に余裕が無い時はオススメ出来ないです。

んーー‼‼すごいすごいこれすごい好き！この人のいままでのの中では1番好み。

一般小説や青年漫画では珍しくない題材をBLでやると騒然っていうのは、まあすっかり穏健なジャンルになったのねー（レイプは横行してるけど…）と年寄はシミジミしております。虐待も殺人も社会問題や人間の業を斬るためでなく、キャラを魅力的に恋愛を劇的に演出する素材なのは、BLでなくJUNEと呼ばれてた頃は当たり前で、作者さんもただ性癖に忠実にカッコ可愛い子が酷い目に遭い健気な良い子が闇落ちする話を描いたらこうなったと思うんですよね（単に私の性癖）なのでそこをクローズアップするより萌えたか否かで語りたいのですが、萌えだけで言うと悪くないけど「さよならアルファ」の方が萌えたかな。ショタ相手に年長者が耐えまくるのが良い派なので…。一人称視点の使い方が雑というか反則なので評価は低めで。犯罪のおぞましい場面をガッツリ絵にしたのは立派だけど、それもまた消費されるのがフィクションの運命かとか考えてしまいました。あと出版社（編集部）主導だと思うのですがここ数年のBLは雑なタイトルが多くて、本作も安直すぎて作者さんが気の毒です。

作者買いです。新作出る！！と楽しみにして入荷早々買いましたが、期待し過ぎたのもあり…。大好きな作者さんなのですが、正直ガッカリでした。なんと言っても暗いです。バットエンド好きなので心中物と聞いて楽しみにしていましたが、これはちょっと刺さりませんでした。途中がしんどくて読むのやめようかと思ったほど。そして少々のホラー要素もあり。少し待ってレビュー見てから買えばよかったな…。

この作家さんの作品は二度と購入しません。BLジャンルで読んだ後、初めて気分が悪くなった作品。本当は評価もゼロ以下。