レビュー一覧

残酷なのに美しい物語だと感じた。毒蜘蛛夫人は、毒を持つが故に凶器にもなるのだけれど、でも関わった人によっては救いにもなっていて。引き込まれる作品だと思う。

雨上がりの蜘蛛の巣が水滴できらきら光っているように、とてもきれいなお話です。夫人がおしゃれであること、蝶の羽はいろいろなものに使われていること、夫人が小説を読めること、独特の世界観が魅力的です。

岩崎ネリさん、これからのご活躍が期待できる漫画家さんだと思います。独特な画風が、実に個性的です。一部のマニアから熱狂的に支持されそう。時代を経て残る作品を描けるのでは？あまり蜘蛛とか昆虫の類は得意ではないのですが、奥深くて読みごたえがあります。

蝶の羽をつけた姿と蜘蛛の目のついた頭のイラストをみて読んでみようと思いました。羽で着飾る姿に最初は違和感がありましたが何度か読み返しているうちにどんどん好きになっていきました。初めて読む作者さんでしたがすごく惹き付けられました。