レビュー一覧

正確には忘れてしまったけれど20年以上前の話。近所の低山の頂上で喪服の若い女性から声をかけられて本当に驚いたことがある。その山で亡くなった弟さんの様子を知る人を探して話を聞きたいという旨だった。そんなわけでこの物語の設定も全くあり得ないことではないかもなぁと思いながら読み進めてみたら、思ったよりも前向きな未亡人さんで重苦しくならない展開。それにしても、加賀山俊さんは相当な経験者のようなのにサイズ違いの軽アイゼンを持っているのはちょっと不自然かな。それと、前爪のあるアイゼンとピッケル等雪山装備を購入する部分が省略されてるのはおしい。

登山が好きなので思わず購入。山での出会いに夢を持っている、山ガンガン登れる男性には面白いのかもしれません。でも亡くなった旦那の山友ならまだわかるけれど、単独行を好む登山者で偶然山で出会った服装も装備も危なっかしい人にこんなに親切なお人好しはいません。未亡人が美人だったからか？こんな軽装で登る人には厳しく注意して欲しいくらい。また木曽駒には雪山はじめてで12本アイゼンとピッケルをはじめて使う人はガイドのアンザイレンなしで登ってはいけません。たぶんこの話をまとめるために展開が早まったのかもしれないけれど、この未亡人にはいくらなんでもまだ早い。こんな人には登らせちゃダメなんです。岳もそうだったけど登山の安全のためには漫画でも間違った情報や知識を絶対に書かないで欲しい。山なめんなよ、ということで星ひとつ。

山で出会った女性特別な絆を感じました。知っている山登ったことのない山登りたい山が　次々と出てきます。そしてラストに明かされた二人の不思議な縁。登山漫画清々しいオチに思わず気持ちがほっこりさせられました。ぜひ登山好きな人に読んで欲しい

なかなか強引な設定とは思いましたが、山の描写は丁寧で、読後感は気持ちいいです。

ストーリー的に、かなりムリがあるかなぁ💦でも、山の情報とかはキチンと入っていて、ストーリーの違和感を除けば山好きには楽しめる、ためになる作品だと思います。