レビュー一覧

面白かったです！最初はくだらないギャグ四コマ漫画かと思いきや、どんどん深い話になっていってハマりました。結構きつい描写などもあって賛否両論かと思いますが、続きが気になって一気に読んでしまいました。1巻を読んだ時点では、まさかこんな話の展開になるとは全く思っていなかったので驚きましたー！全体的にシリアスで暗い感じのお話なのですが要所要所に小さな笑いがあって、ちゃんと四コマ的なオチはつけてくれるので笑えますｗ

元々下ネタやエロが好きだったが封印していたという小池田先生、この作品では徐々にそちら方面のタガが外れていきます。そのバリエーションたるやレイプ、ＳＭ、同性愛、風俗、エイズと、多様かつディープになり、さらに現代美術ネタも入り込んでいく。作者が好きなものをブチこみまくった小池田マヤセンセの代表作。いいですよ。

サンプルを読んで以前から気になっていたのですが、告知されていた少年画報社の無料キャンペーンを待ってから読みました。全11巻の内、7巻まで読みましたが、話が脱線してばかりでダラダラと長く、読み続けるのが困難なので、もうあきらめようと思います。1巻だけ、または3巻までやめておけばよかったような気もしないではないです。「イジメの原因は自分で作っている(ので、周囲をよく見て人気者の真似をしろ!)」「できるか、できないかじゃなく、やるか、やらないか、やれないか(今すぐやれ!)」という大人にとっても活用できる良い格言が出てきます。そしてそれを実行し、主人公は成長と変身を繰り返し、その辺は成長物語(出世物語)でスカッとします。しかし、それ以外は性的イジメや、話の脱線や、時間軸のズレがひどすぎて、読むのが辛いです。それぞれが絡み合うのが面白いんでしょうけど、そこまでたどり着くのに長すぎます。主役の２人さえ、途中で二人とも蒸発していなくなりますし、どうでもいいカップルのゴタゴタや、近親相姦や、レズビアンや、バンギャルの話も長すぎです。要は「イジメから脱却して人気者になる出世術」と「女教師が複数の男子生徒らの射精シーンを盗撮し、気持ちをもてあそんだのはなぜか?」の二つの主軸だけでいいのに、多数の登場人物のレイプ体験や性体験などを色々詰め込み過ぎです。あと、四コマ漫画の読み進め方が独特かつわかりづらく(左右二コマを同時に読まないといけなかったり、それに慣れて同時に読むとネタバレになって失敗してしまったり、文字を追わないと意味が分からないのに、先に文字を読んだら絵を見る前にオチまで進んでしまったりで)かなり読みにくいです。

以前この作者のＯＬの話が好きで同じ作者だと分かり、借りてみました。…結果、私にとっては最悪な気分です。根性なしの主人公も腹は立ちますが、その気持ちを知っている上で腹いせに利用し自分だけ悲劇のヒロインぶる女性は共感がもてません。少なくとも彼女のとった行動は色んなところを巡って、無事？主人公に復讐できていますが、本当に目には目をだったのでしょうか？少なくとも最初は結果はどうであれ同意の上での行為であり、復讐と思われるものは完全にレイプと思われます。本当に「すぎなレボリューション」を買っていたので、ショックです。

性と愛、生と死、過去と未来。人生における様々な矛盾と葛藤をエログロギャグ4コマというジャンルで見事にまとめた傑作だと思います。漫画的強引な展開は、漫画だと受け入れて読むのがお作法かと。

いや、この作品はいい。こんなに何巻も一気に読んだのは久しぶりです。性って人生の一部だなぁとしみじみ思う。こんな濃い人生（性）はそうないんだろうけど。色んな形の性と愛と人生と。最初しょーもなって思った主人公が関わった女次第で人生変わっていくのがすごく面白かった。名前と絵柄からして作者は女性なんでしょーね。てか、男性が描く性混じりの作品はこんな深いのないと思う。脳みそ女性じゃないと描けない作品だろうな。逆に男性に読んで欲しい作品だけど、まーオトコだと感想も違うんだろうなぁ。この後「先生」がどうなったか気になる、余韻も残る作品でした。

女性から見た○○という感じで咀嚼できていない行為が多すぎる気がする。たとえば女性が1人の行為のところ、作者はもしかしたらそうかもしれないけど、違う行為を望む女性もいるのに、少々独断的。SMの描写も観念が先に立って不十分、ゲイのところの「怒張」に至っては「辞書をお読みになったらいかがですか?」と言いたい。ストーリー展開の不十分さに加えてご都合主義なネーム、第1巻、第2巻はともかく全巻読み終えて脱力感しかありませんでした。この作者のものは床屋さんのものとかけっこう好きだったのに残念ですね。

以前単行本で読んでいましたが、今回webで一気に読み直しました。主人公は最初から最後まで葛藤のし通しですが、その中で成長する主人公の心の移り変わりが、真に迫って表現されており、非常に心に訴えかけらえます。好き嫌いはわかれる作品だと思いますが、僕は近年まれにみる傑作だと思っています。

面白かったです。全巻を通して感じる、狂気のようなエネルギーにぐいぐいひっぱられ、一気に読みました。女性の本音の表現がリアルだなあと思ったら、作者さんは女性だったんですね。男性には書けない言い回しが、読んでいて痛快でした。

１チケットで、四コマですが内容は満足します。読み始めは、「奔放な美術の女教師といじめられっ子キャラ男子高校生」のギャグ漫画ですが。読み始めるとかなりシリアスです。性の問題と己の生き方のありかた、それぞれ人格を破壊されそうな経験の上でどう乗り越えていくか（そこに性がからむ）という。それぞれの、「傷」を負った背景と理由。忘れる人間の偽善とコンプレックス。途中「ハードだなぁ」という内容もございます。ラストも「まぁ、そうなるよな」の納得。よく考えるとかなり痛いが、女性が描いているので、納得できる表現です。　他の方の評価で「中だるみ」といわれておりますが、「極限まで追い詰められて出口の見えない状況」の描写のことかと思われます。主人公たちの追い詰められ方は、虎の子供が千尋の谷にたたきつけられる以上です。そこに、岩の雨を降らすがごとし。でも「そこまで追い詰められなきゃ、出ない答えっていうのがあるのよ」という感じ。純粋だから、逃げないごまかさない、ごまかす自分も見つめるキャラたちの物語です。