オノ・ナツメさんの作品は最初に読んだとき目から鱗でした。「LA QUINTA CAMERA 〜5番目の部屋」というイタリアを舞台にした物語。一瞬落書きにも見える特殊な絵柄ですが、それが生み出す風景に異国の匂いさえ感じます。そして、人の心を浮かび上がらせる絵画なんだということが判って来る。漫画って、絵画でもあるんだなあ・・・「リストランテ・パラディーゾ」以降ブレイクした感があるオノ・ナツメさんですが、本作品はその海外の香りに加えて懐かしい1963年のアメリカが舞台です。オールディーズ・アメリカンな洋画を楽しむ方には一応おススメ出来ますが、絵柄や独特の「間」を描くスタイルはこういう言い方は良し悪しですが、大人の世界のテイストです。少年誌系のポップでファンキーな判り易い作品や、過激・やや過激な劇画的リアリズムが好きな向きには退屈、難解と受け取られるかも知れません。
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作者様買いです。独特な絵も世界観もよくて、読み応えバッチリ。様々な謎がどうなっていくのか続きが気になります。