レビュー一覧

まずは作者さん買いでした。ＳＦファンタジーで、ミステリーで、恋愛小説の大入り袋ですねー。たくさんのキャストを巧く繋げて伏線ありすぎて１巻は何が何だか？で次へ繋ぎます(上手い)２,３巻と伏線回収謎解きと恋物語、メインはバート達になるのかなーキュンキュンしながら読み終えました。４巻はおまけ？と言うかある種族側視点の話で、読んでも読まなくても？が素直な感想ですね。「ある種族」は１~３でも充分語られていたし、生存するための生き方の選択みたいな事は感じられていたので、その確認に過ぎなかったです。

文庫版、読みました。ケモミミさんのいる世界。プロローグは葬儀の晩餐。天涯孤独の故人の晩餐に参加した5人。そこから、それぞれの物語が進む。各編全てBLではないのですが、そこは作者様、性別問わず魂の話となってます。読んでるこちらの魂もヒリヒリするけど、救いもあります。読み終わったら、美しい表紙イラストを見返して、一緒にため息つきましょう(はぁぁーっ)！3巻で一区切りついてます。現時点で、紙書籍4巻、別視点(というか別立場か)からの話が出ていて、こちらも、ぐはッと(語彙無し、、)きます。

木原先生の作品が大好きです。この作品は近未来SFにケモミミ！？と思いなかなか手が出せなく、しばらく経ってから６巻一気に読みました。取り憑かれたように読み、途中で止まらないほどその世界観に溺れ、壮大な物語と、愛と、皮肉と、切なさで、読後はロス感でいっぱいです。BL漫画も小説もたくさん読みましたが、木原先生の作品は他のどれとも違う唯一無二の存在です。一度読むと一生忘れません、時々ふとした瞬間に物語の登場人物の切なさが胸をよぎります。読む順番はこちらの４巻→ love escape→ unbearable sorrowです。深い物語が好きな人、木原先生の作品が好きな人は迷わず読むべきです。先生の書く人間味溢れる悪い男、ジュエルや芭亜斗が本当に魅力的で大好きです。もっと読みたいです。以下巻別の感想です。1、２巻は謎に包まれてて最高に面白いですが、比較的軽いです。３巻では謎がとけるのと、人生をかけた愛の物語です。４巻で切ない純愛の話、実は４巻だけでは私はそこまで切ないとは思わなかったですが、６巻がその続きになっていて、６巻まで読んだらもう胸が張り裂けそうでした。５巻もドキドキハラハラですが、５巻だけは単独で読んでも問題ない話でした。

木原先生の作品手に入れてから読み出すまでに時間がかかるんです。導入部分からワクワクするのが難しいのが原因なんですが読み始めると面白くて一気に読めちゃうんですよねぇ。

ジェフリーとハルの恋の話が、一番切なくて、泣けた。何度読んでも、ジェフリーが死ぬ時、「私は、ハルだ」「私は、アーノルドだ」と言ったジェフリーに、泣ける。ジェフリーの後を追って自殺した時、本当に精神だけの世界で一緒になれたら、よかったのに…。

一応BL設定がありますが、それを忘れる程に中身が濃いです。最後は涙腺崩壊しました。さすが木原さんの作品です。

近未来モノ、大好き。さすが木原先生！とても面白い。特に2話目は、そう来るかあ、と。薬の謎解きや、ニコラス少年の話など、続きが待ち遠しいです。