レビュー一覧

お名前も作品も知ってはいましたが初めて読みました。側から見ればまるで三世代家族の様なほのぼの感さえ漂う。三者三様の恋愛観があり大人組の人生観もありで若造はちょっと不利かも、と思ってたらなかなかどうして切なくてきゅんとしました。庚子さんとマサトラの恋愛が始まった所までで、甲太郎も結論は出ていません。一歩踏み出す手前までを丁寧に描かれていると思います。誰もがいきなり年を取る訳ではありません。そこがまた切なくていいです。おじ様に抵抗が無ければ読んでみてください。

タブーの少ないbl界の常識からも逸脱している気はしますが、その分自由に生きる喜びと逸脱する苦しみが同時に描かれていて感慨深い。

中々面白い設定と繋がりでした。BLっていうか、男性Mid crisisって感じで、面白かったです。

義父との関係がすごくいいですね。それに、教え子と義父の関係も。後悔ある過去には戻れないなら、今を、これからを後悔のないよう生きるしかないですよね。

絵が少し癖がありましたが、お話自体は読みやすかったです。深くもなく浅くもなく、比較的サラッとしてた印象です。でも各キャラの魅力がいまーいち伝わらなかったので勿体ないなと感じました。

「恋か破壊か」の空気感が好きでこちらも読んでみました。最初は三角関係か？！と思ったがそうでもなく、未成年と見た目はもはやお祖父さんのゲイとの歳の差を淡々と描く感じでした。私にはひたすら人間模様を見ているようで少々物足りなかったですが、サンプルの雰囲気が合う人には楽しく読めると思います。

まさかの二人が本格的にくっつくとはの結末。泣いたカラスとか、恋愛模様に第三者を交えながら切ない複雑な感情になる作品が多いように思います。

いろいろと考えさせられる作品の作者さま。今作もしかり。

とても良い話でした。この作者の話はじんわりして好きです。

ものすごく念入りに組み立てられたお話で、キャラクター設定も抜群に魅力的。それぞれが抱えるもやもやした心情がリアルに伝わってきます。でも、やっぱりメインカップルの年の差が、私には克服できませんでした。甲子さんがせめて40代半ばぐらいだったら、DKとの恋愛もギリギリ受け入れられたのですが。ストーリーは素晴らしいので、年齢差さえ気にならなければ、かなりズシンと心に染みてくるはず。