レビュー一覧

記憶喪失物は個人的にあまり好きではないのですがヒーローの甥っ子がとてもかわいかったので星4つ。

落ち着いたお話でとても良かったです。ヒロインが12年前に身ごもったということなので11歳くらいの娘が2人の間にいます。ヒロインは寄宿学校の生徒だったときに妊娠しているので30歳くらいなんですよね、母としての落ち着きがあり、シングルマザーとして自活もしていて、突然飛び込んで来た過去にも動揺し過ぎることなく対応できる素敵な女性です。ヒロインが娘に出生の秘話をきちんと話していて娘が事実を認識しているのも良かったです。ヒーローも会った瞬間に情欲して唐突に唇を奪うというタイプでなくて本当に良かったです。現実味のあるお話でした。案外、淡々としているものですよね、沁みるものがありました。

ステキなお話でした。シークレットベビーと記憶喪失物なのですが、出てくる人皆優しさに溢れた良い人なので、相手を思いやる優しい気持ちが心に沁みます。お話の構成も無理なところがなく先生の作品は安心して読めます。でももう佐伯先生の新作は読めなくなってしまいました。もっと読みたかったです。ご冥福をお祈りします。

１２年もの間、自分は捨てられたという思いを抱きつつヒロインは生きてきたのかと思うと、胸が痛みます。子どもまでいるんですからね。原作を読んでませんが、ヒーローも、ヒーロー親も、もっとヒロインの悲しみに寄り添うべきではないかと思いました。

「恋」ではなく「愛」がメインのストーリー。男女の愛、家族の愛、親子の愛。全ての愛を大切にしながらかつて失った愛を取り戻す話でした。親よりも娘の心を尊重するヒロイン親とヒロイン。急な事実を優しく受け入れるヒーロー親とヒーロー。度重なる環境の変化に苦しみながらも人を思いやれるヒーロー甥。みんながいい人で爽やかな気持ちになれました。叶うなら家族となっただろう四人のその後を見たかったです。

登場人物に嫌な人は全く出て来なくて、話の流れも無理がなく、とても良かったです。甥っこアランの複雑な心情に気遣うレイチェルが特に！

作家さん買いです。いろいろ複雑な気持ちを抱えて、超えていくアランの姿に感涙。素敵な作品をありがとうございます。

次々と過去の真実が明らかになってハッピーエンドでよかったです

記憶をなくすという悲しいことです。普通なら幸せに過ごす時間をこれからいっぱい取り戻してほしい。

記憶喪失はよくある話ではあったけど、記憶を取り戻そうとした甥っ子の気持ちが切なかった。本当の家族が揃うことでの疎外感は子供には辛いし両親に会いたくなるのも無理はないと思った。