レビュー一覧

最後の方の犯罪面がスルーされている…この展開はまず過ぎでしょ！心が広いとかではないと思いますが…途中までは良かったのに残念でした。

これデビュー作なんですね！すごい！今後の作品にも期待しちゃいます。裏表のない29歳リーマン×盲目の30歳鍼灸師。最初は、攻めがちょっと不躾な人に思えて、こんな人のこと好きになるか？と思っていましたが、読み進めていくと、この攻めの言葉がすごく素直でかっこよく感じる！目が見えないので食事マナーを気にする受けにかける言葉とか、怪我した時の「ばか、頼れよ！」みたいなのとか…かっこよかった。言葉のセンスがある作家さんだなと思いました。受けは、盲目だからといって弱いわけでもないし卑屈だったりもしない、穏やかで優しい人でした。後半はすれ違いが切ないし、その後の恐怖もドキドキしますが、可哀想受け大好きなので最高の展開でした。(全体を通しては、まったく可哀想受けではないです)Hの描写は一度ですが、受けが淡々としていたので冷静だなと思っていたら、始まったら可愛く喘いでくれていて良かった！見えない状態って、ドキドキ増しますね。

最近何回も読み直してます。目に障がいのある先生はすごく他人に気を遣って生活してるんだなぁと涙が溢れました。日根野谷さんとの食事のシーンも「食事マナーを守れないから後で食べます」と言うと日根野谷さんが「楽しんで食べようよ」と前向きなシーンや、特に水族館に連れて行くシーンが大好きで、先生が一緒に行っても楽しめないかも？と訴えても日根野谷さんがどこ吹く風でぐいぐい先生を引っ張っていく姿がとても印象的でした。先生がトイレの前で点字の案内板を読んでるシーンも日根野谷さんがエスコートした後に点字の案内板読んでたのかな？とかイタリアン行った時もお皿とか渡してあげたのかな？とか思うと本当なんかあったかい気持ちになるんです(>_<)あんまり外出しない先生を日根野さんが連れ出してクラシックコンサートや山登りなんかも行って欲しいなぁなんて妄想が止まりません(T_T)またこの2人に会いたいんですけど難しいですかね～( ；∀；)

好きだと自覚したら相手を避けてしまうという行動パターンをBL作品でよく見かけますが、この作品にもあります。その描写が素晴らしくて、自分には経験がないものの、ものすごく共感しました。その他の心理描写でもニヤケてしまったり泣きそうになったり怖くなったり、ぐいぐい惹き込まれました。全盲という設定を抜きにしても、とても好きな恋愛ストーリー。小椋ムク先生の挿絵も良かった。

デビュー作で、思い切った題材をテーマになさったなあと。経験がないのでリアルさは細かくわかりませんが、主人公の優しさと切なさと恐怖がちゃんと伝わってきました。元カノとその周りの女友達の無神経さがムカついてたまらない。そして、他の方もおっしゃっていますが、あそこまで拗れてストーカーと化した女があのやりとりだけで穏やかに収まったのが不思議。偏執的なストーカーってもう病気だと思うのでこちらの言葉は届かないことが多そうだけど、それも人によるからまあそこら辺はいいのかな。最後のショートは癒されました。ふりかけご飯たべたくなる。

途中まではすごく良かったんですが‥最後の方がうーんって感じ。普通あんなに丸くおさまるかなって考えてしまいました。

心優しく頑張っている人の恋の話。だからこそ他の方もおっしゃっる様に彼女がいる発言、その後フォロー無しの対応が残念。人の気持ちに鈍感なタイプだったらありかもだけどそうではないので違和感がありました。でもハッピーになれるお話だと思います。

なぜ攻めが 彼女がいるって最悪のタイミングで最悪の言い回しで言うんだーって少しイラッと思いました。まぁその後ドラマチックな展開もあるしいいのかな。自立している受けが私は好きなので楽しかったです。