レビュー一覧

どの事件もネットでみた情報まで。新しいのはなかった

殺人犯の身勝手な考え方に腹が立ちます。絵が好みでなかったので星少なめで。(ﾊﾅﾐｽﾞ ｷﾀﾅｲ)

殺人犯が救いようがないのはもちろんとして、それを取り巻く環境も昔はえげつないですね。ロボトミーとか自閉症とか。今でこそ廃止されたり、周知されたりしてるけど、環境の悪さが拍車をかけてたんですね。だからといって許されることでは決してないですが。

現実に遭ったことを考えたくない事件ばかりですが、池田小は中でもショックでよく覚えていたので、被告にこれほどの前科や殺人犯としての元々の気質があったことを知り、さらにゾッとしました。

読みごたえはない、色々と内容が薄い。ページ数があるので満足感がでるのか？猟奇殺人事件スキーなので知っているけれど、解釈とゆーか、表現の仕方、捉え方があまりにも底が浅すぎて。事実と違う、とまではいかないけれど、「ここ、こんな表現にするの？」「ここをフィーチャーするの？」と釈然としない思いがいっぱいでした。48時間100チケットなら、まだ、我慢できるレベル。

映画、冷たい熱帯魚の元の話もはいっています。

これがノンフィクションということに驚く。どんな漫画よりグロいけど、それが本当に現実であったことが怖い。

小学校襲撃の事件は記憶にありますが、報道の印象と違った背景が描かれていて、何故こんなに罪を重ねた人間が、すぐに世に出て来てしまうのか…と、本当に恐ろしい。性的虐待を受け続けた父親を殺害した女性は、加害者である前に被害者だと思います。

こわっ...。事実は小説よりも奇なり。愛犬殺人や池田小学校、ホームレス事件、宗教事件は言わずもがな読んでて腹たち、犯人に同情の余地無しだが、ロボトミーや存続殺人事件は可哀想だった。けど自閉症のは、やはりやるせない。被害者何も罪ないのに...。危険人物はやはり隔離すべきなんじゃないかと思う。

今まで実態が掴めなかった事件が、絵になることで生々しく描かれているなと思いました。 個人に対する恨みがある殺人も恐ろしいですが、恨みがない猟奇的殺人の方が、余程恐ろしいと改めて感じました。 あとは、殺人に慣れ切って罪の重さを感じなくなった殺人鬼は、やはり恐ろしい。 殺人を犯した人だけではなく、時代や社会背景による救いようの無さも重なった人もおり、個人の問題に留めてはいけない犯行も、多々あると感じました。