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樹村みのりさんの作品集の中で、この菜の花畑シリーズと『星に住む人々』が私にとっては一番懐かしく慕わしいものかもしれない。子供の頃に読んだ樹村さんの作品を何十年も経って読み返すと、セリフもその時のシーンも覚えているものがたくさんあって我ながら驚くのだが、それはそれだけ心に響いたということ。登場人物’たちのちょっとした表情や言葉のやりとりに、人の優しさや思いやり、悲しみや戸惑いが実に繊細に表現されているから、それを掬い上げることができる読者には響くのだ。菜の花畑の連作は時代の空気も感じさせてくれて、私はそれも好きだ。大学生たちが社会を語っている。生きることについて考えている。まあちゃんがいったいどこから来た子なのか、その謎は解かれないままシリーズは終わってしまうのだが、物書きのおばさんは素敵だし、お母さんは優しいお母さんそのものだし、まあちゃんはとても可愛い。菜の花の中に建つ家はメルヘンだけど、普通に真面目に生きている人たちの息遣いもしっかり感じられて、樹村みのりは本当に良い作家だなと改めて思う。
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樹村みのりさんの作品集の中で、この菜の花畑シリーズと『星に住む人々』が私にとっては一番懐かしく慕わしいものかもしれない。子供の頃に読んだ樹村さんの作品を何十年も経って読み返すと、セリフもその時のシーンも覚えているものがたくさんあって我ながら驚くのだが、それはそれだけ心に響いたということ。登場人物’たちのちょっとした表情や言葉のやりとりに、人の優しさや思いやり、悲しみや戸惑いが実に繊細に表現されているから、それを掬い上げることができる読者には響くのだ。菜の花畑の連作は時代の空気も感じさせてくれて、私はそれも好きだ。大学生たちが社会を語っている。生きることについて考えている。まあちゃんがいったいどこから来た子なのか、その謎は解かれないままシリーズは終わってしまうのだが、物書きのおばさんは素敵だし、お母さんは優しいお母さんそのものだし、まあちゃんはとても可愛い。菜の花の中に建つ家はメルヘンだけど、普通に真面目に生きている人たちの息遣いもしっかり感じられて、樹村みのりは本当に良い作家だなと改めて思う。