レビュー一覧

他の方が書かれているように、タイトルで損をしているのは読んでみてわかりました。TL物で、よく使われるような内容のドラキュラかと思いましたが、小野先生の作品だし…と思って開いてみて、ワルキア公題材で、ほっとしました。けれど、それ以上に他の作品が素晴らしく、ドラキュラ自体の感想が霞んでしまうほどです。グリーングリーンは本誌で観た時も胸が動かされました。自分自身、黒人の方には微塵もないけれど、違うものへの差別心を持っています。そして、持病で差別を受けることもあります。どちらの気持ちもわかるのに、一度受けた傷を忘れられず、差別してしまう心を消すことはできません。そんな気持ちに最後に畳み掛けるように、エレファントマンのお話しを読んで、涙が滲みました。この本には素晴らしい作品が載っています。タイトルで判断せずに開いてみてほしいです。何か胸に響くものと出会える作品です。

有名な実在人物の生き方が別の視点から描かれ、一層面白い作品になっています。個人的にはエバ・ブラウンの話が好きです。とかく悪いイメージが付きまとう彼女ですが、一途に「普通に愛している人」としてのヒットラーへの思いは、彼のたったひとつの人間らしさを垣間見る事が出来ました。100%の悪人はいない、と救われる気持ちです。

「グリーングリーン」「エレファントマン」が、素晴らしかったです。涙…。絵も端正で、読みやすいです。

実在の人物と創作を題材にしており、正直フランケンシュタインなどはこれで終わり？という感じでしたが、グリーングリーンとエレファントマンは素晴らしかったです。話は変わりますが人権について論じられるようになって、見世物小屋が閉鎖される事になりました。決して差別を助長するわけではありません。ですが賛否はあると思いますが昔は支援もありませんし、見世物小屋で働く事は立派な自立の手段として誇っていたという障碍者の立場の証言もあり、仕事を奪われたと憤る方もいたそうです。そこをチラッと覗かせているのではないかと思いました。 うまく言えませんがエレファントマンに会いに来る支援者達や周りの態度を見て、自分も含め表面だけを見る愚かしさと神は判りにくい形で現れるという言葉が印象的でした。

物凄い面白い。ヒトラーの話も、グリーングリーンの話も、エレファントマンの話も、すごく面白かったです。ドラキュラも良かった。これは良い一冊。★5で。

内容がわかりやすい有名なお話が出てきて良かったです。

全部ドラキュラに関する話だと思っていたのでフランケンシュタインらしき話が出た時は驚いたwでも面白かったw

どこまで本当なのかわかりませんが真実味があって良かったです。

実話取り混ぜて面白い作品が目白押しでためになる話もたくさんありました。

おもしろかったですしきれいな絵がシリアスなお話しにあってました。