レビュー一覧

随分昔に読んだ作品です。お話が夢と現を行ったり来たりしているようで本当に良かったです。時間を置いて何度も読み返したくなる作品です。

篠夫さんがドジ様の作品で好きな系統で、男性も女性も惑わす魔性の男性です。かなえさんが犠牲になったのは悲しいです。

美貌の若侍の四辻篠夫に惚れた人たちは、皆罪をおかしてしまうほど虜になってしまいました。妻のかなえさんが一番の犠牲者だと思いました。

木原先生の描く男同士の恋愛がはかなくて素敵でした。篠夫の為に親友にまで手をくだす主理。篠夫の嫁はかわいそうでした。

主理と源也は仲がいい親友で今までいろいろ悪事もしてきた。主理は源也より篠夫を選んだのが、友情より恋をとったのがせつなかった。源也が不憫に思える結末。

かなえが女としては愛されてなくて、さらにライバル女にいじめられたりして可哀相でした。主人公のワガママさにモヤモヤしました。

篠夫、源也、首里之介のトリオが良かったです。ただ源也は篠夫が敵だと篠夫を消そうとしますが、首里之介に源也が消されてしまいます。首里之介は源也より篠夫を選んだんだなと悲しくなりました。

寂しさのあまり醜女の奥さんを殺してしまったり、篠夫は鵺。男も女も篠夫の虜になるのがわかる。

イケメンと一途なブスの恋というのは昔の定番でしたが、昔のはブスという設定でも十分可愛かったけどこの漫画は真性のブスこのイケメンはまあそういう生まれついたんでしょうがないですが人間的に魅力がなく感情移入できませんでした。

この作品も趣のあるBLっぽい所があり好きです。健気なかなえさんがかわいそうな結末に。