レビュー一覧

他の方が書かれているように、オーバーなタイトルだと思いました。最後まで読んで、「堂々と言えるほど、そんなに妊活頑張ってないのでは？」と思います。私は体外受精て現在治療中ですが、確かにお金はかかります。でも１度に50万かかる訳ではなく、採卵や、身体作りの薬など入れたトータルなので旅行を辞めればできるでは？と思いました。もともと、奥さんの病気のために始めた妊活で、子どもがどうしても欲しいわけではないみたいなのでその程度なんだろうなぁと思いました。どんなにいいと言われている病院でも、治療を受ける側がこれではなぁ…

所謂モンスターペイシエント。自分の思う通りに行かないからといって、医療側に威圧的な態度を取るのはどうかと。

うーん…奥さんがただひたすらにかわいそうな私怨まみれの一冊。試し読みで旦那さんがあんまりにもクズなので興味を持ってよんでみたけれど。大変な思いをしたのだろうということはわかるのだけど、するどい切り口を気取った他人への文句がほとんどで、誰よりも旦那さんがクズすぎて、読みながらストレスがたまりました。これ、「笑える話」という雑誌に載っていたんですよね…？

何十年も不妊治療を受けていたので、大して子供欲しくなかったんじゃないの？とか、必死さが足りないんじゃない？とは言わないけど、体外受精しておけばもしかしたら授かったんじゃないの…？って思ってしまう。マンション即決、海外・国内旅行頻繁、お酒飲み食い…こんなことに使うお金があるなら、なぜ体外受精に金を出し渋るのか…？んー…なんかいまひとつ…何とも思えない…。

他の方のいうとおり、体外ほとんどやらずに、お金がないというわりに海外旅行？？と、そのへんは肩透かしと言うか、本気度があまりないとは思いました。やりきったとは言えないですね。ただ、私も注意してますが、夫婦で人生を楽しむのは不妊治療と同じくらい大切です。すべての楽しみを我慢して、夫婦の時間をなくして、不妊治療にあたっても、授かる前に夫婦仲間が終わりかねないので。そこは仕方ないのかなと思います。でも前半の夫の言動はドン引きです。奥さんにもひどい。私ならハズレとか言われた時点で離婚を真剣に考えます。他の女性に子供おろさせているのは論外。その人の気持ち考えると、夫婦のよい話とは思えないです。奥さんはともかく旦那は自業自得じゃ？それを平気で漫画に書ける神経もわからん。

読んでいて非常に疲れました。自分たちの思うなりの努力をされたんだろうなぁとは思うのですが、基本的に医療に頼りっきりで、根本的な自分の体の見直しをしてないような印象を受けました。体温が低いなら食事を改善してみる、徹夜はやめる、アルコールは摂らない…いくらでもできることがあると思うのですが…。そういう努力をせず、お金がかかった、医者に冷たくされて辛い思いをした、痛い思いをした、という被害者意識ばかりが伝わってきて、180ページをかけて個人的な愚痴を読まされた気分になりました。ただ、不妊治療の大変さ、辛さはよくわかったので、周りに不妊の方がいたら今まで以上に気遣いができるような気がします。100円分の価値はあったかな。

旦那さんの奥さんへの丸投げ感が凄いのと自分は『実績あり』と平然と漫画内で言えるあたり、かなり見てて不愉快。

過剰な演出も感動の押し売りも一切無いのに、「みんな色んな人生を抱えてがんばって生きている」この一言で泣きました。未婚の人にも読んでもらい、何かを感じ取って頂きたいです。

女性作家の不妊治療エッセイは多いですが男性作家なのは珍しいです。半分は男性目線、半分はアシスタントである奥さん目線で書かれています。だんなさんが不妊治療に協力的だったり、じゃなかったりしますが著者が男性なので男性も抵抗なく読めるんじゃないでしょうか。

新婚なのにぐうたらで病気ばかりする妻と、「自分は悪くない」と妻を責める夫。ここまではよくある夫婦の愚痴ですが、そこからの夫の優しさと愛情の深さ、そして前向きで頑張り屋さんの妻への心からの協力を何年も続ける夫という、心温まる夫婦エッセイ漫画で、読んで良かったです。何気ない日常に愛の深さを感じてじんわり泣け、夫婦のひょうきんさに心から笑えます。病院の配慮のなさへの不満や欠陥住宅への不満も、共感できる部分が多かったです。私自身も15年間、子供のいない結婚生活を続けていますが、この漫画を読み、ますます自分に自信が持てました。色んな夫婦の形があることを、この本を読んで皆さんにも知ってもらいたいです。