レビュー一覧

ペニージョーダンのヒーローの中でも最高級のいちやもんわからんちん野郎です。小説の中盤位までならいいけど、最後までこんな調子(呆れヒーローの最後の告白でずっと気を引いているのに君は頑なで受け入れてくれなかったと言ってるけど、いつどこで？ずっとヤクザみたく難癖を付けていただけだろが。最後までイライラしました。

シークものは男尊女卑傾向が強く元々苦手ですがこれを読んでやっぱり砂漠の国は共感できないと痛感しました。女性が1人で街を歩いたら大変なことになるとか男性と2人で話してはいけないとか、これが現実なら恐ろしく自由がなく夢も希望もない世界なので魅力を感じません。ヒロインは婚約者との関係を認めてもらうために叔父に呼ばれて一人で砂漠の国に行きます。なぜか仕事で婚約者は行けずヒロイン1人で行くという不可思議設定です。普通行かないでしょうにと思いつつ読みました。ヒーローは最初から金目当てだと冷たく言い放ち酷い態度をとります。それなのになんでここで？というところでヒロインにキスします。昔のＨＱによくある「罰するためのキス」のようですが、そんなキスあるか！といつも思います。ヒーロー視点がないからキスシーンもどきどきしません。むしろ甥の婚約者に手を出すヒーローがつまらない男性に見えます。こんなヒーローのどこが良くて愛するようになったのかヒロインの気持ちが理解できません。最後の数ページでヒーローがヒロインに愛の告白。本当は最初から好きだった。自分を愛して欲しくてがんばったとのことですが、どう頑張ったのか理解に苦しみます。ずっとヒロインに怒ってただけじゃないの。わくわくどきどきしませんでした。