レビュー一覧

作家買い。紙書籍で読んでいますが再読です。攻受どちらも派手さは無く、過去に一度関係を持ってからの再会もの。少しの手がかりを頼りに攻めの仕事を追いかける一途さと、でも媚びる事無く突っ張る気の強さ、とその下の不安定に揺れる感情。一穂先生の書く細やかな心の動きがとても好きです。年の差もあり他の作品に比べて地味なお話ですが私は何度も読み返してます(笑)

8年前に旅先で出会い、上司と部下として再開し恋人になるまでの話です。少しづつ過去出会いの時が明らかにされつつ、現在の話が進行していく中でそれぞれの気持ちが、見えるところがいいです。

うーんー・・・なんでしょう・・・もうこれは好みの問題になってくるとは思うんですが・・・。私、一穂ミチ先生の「イエスノーシリーズ」と「ステノグラフィカ」は、ほんとすんごい大好きで大好きで、大好きなんですけど・・・。一穂先生の代表作「雪よ林檎の香のごとく」「off you go」「ワンダーリング」等は、物語はよく練られてるし、いい話だと思うんですが、なぜか萌えなかった不思議・・・。このお話もそうです。物語はいいんですよ。すごくよく作り込まれてます。でも、「萌えない」！！！感情が盛り上がらないんですよね。不思議と。<br>一穂先生好きなんですが、私は好きな作品と、全然そうでない作品の落差があまりにも激しく、ちょっと購入をためらってしまいます。デビュー10周年なので、一穂先生いろいろ読みたいんですけどね・・・。この作品を読んで、またハードルが上がりました；「雪よ〜」「off you go」系の話が好きならオススメできる作品です。一穂先生好きなんですけど、低評価でごめんなさい。

作者買いです。私の記憶が確かならば一穂さんは会社員でもある兼業作家さん。（もしかしたら現在は作家業一本に絞られているのかもしれませんが…）二人が出会った場所である北海道の情景はもちろん、他の作品に増して会社組織や商社の仕事内容等々入念なリサーチがなされているなあと感心しました。勉強になります。ただ他の方のレス同様、表紙の清坂氏…　もしかして50代の攻様なのかと思いきやまだ38歳ではないですか〜！小椋ムクさんの雰囲気ある繊細なイラストは作品にマッチしていたのですが、この表紙が非常に残念でした。あと大部分が清坂視点だったので、和サイドの心情もSSとして読みたかったなあ…　それからたった2日間とは言え、ロンドン行きを躊躇するほど和を愛しく感じていた清坂が、やり逃げのような別れ方をしてその後の8年間その事を頭の中から追いやっていたという事実に和との温度差を感じて（無理やり封印したんでしょうが、人としてどうなのよ？）いささか辛目の★★★になってしまいました。

多くの作品は受け目線だと思うのですが、こちらの作品は攻めの達生目線で、途中受け目線欲しいなあと思ったのだけど達生の仕事に対する考え方や同僚の仁科さんに対する色んな葛藤、余裕のなさ、ヘタレっぷりを思うとこれは攻め目線で正解なんだろうなと。この心情がわからないで受け目線で進んでいたら達生さん、酷い人になってしまいそう。商社マンのお仕事に関する内容がとても説得力があって、リアルさを感じました。心理描写も丁寧で、和くんの健気さがマネークリップのくだりで溢れてきてぼろ泣きでした。なんて一途なんだろう。これから尻に敷いてやればいいと思うよ！と思いました。笑。

作者買いです。更にイラストが小椋ムクさんで二重の喜び！と思って勇んで読みましたが、表紙のイラストの攻め様がお話の設定年齢より大分老け過ぎている気がして…お話と違和感があり、なかなか入り込めず…結局最後までそのまま違和感をひきずって終わった感じです。うーん…やっぱり、もうちょっと若く、表紙の攻め様を描いて欲しかったな。第一印象と言いますか、表紙のイメージって結構大事だと思う。

一穂ミチさんの大ファンです。…が、この作品はまさかの星3つです。「YESかNOか…」シリーズや大好きな「雪よ林檎の…」とかを読み慣れてるファンとしては、いつものインパクトが欠けてるように思いました。

これ他の方も書いてたけど、表紙で損してる。38歳設定なのに、50才位に見えちゃう。ストーリーは、面白かったです。

一穂さんの作品、全部読んでるわけでは全然ありませんが、これはお気に入りです。何重にも重ねられた砂糖と氷のイメージが素敵。

表紙や挿絵からけっこうな年の差と連想してしまいます。もう少し若く描いても良いんじゃないかなと思いました。物語も半日いっしょに行動してHしちゃうって…雰囲気は良かったけど、好きになってもそこまでの感情が生まれるのが伝わってきませんでした。再開しても受けの気持ちが分かりずらかったです。