レビュー一覧

相手を想うあまり雁字搦めになってしまっていた人達が、死をきっかけに、各々の安全地帯から踏み出すお話でした。人の抱える生きづらさに寄り添うような物語です。「これで彼らは幸せだ」と示す事をしないのも、一種のやさしさであるように思います。個人的には、本編後、今更ふたりで幸せな恋愛ができるとは思いにくいです。けれど凪子の願いがあるから、離れる事も中々できないでしょう。彼らは、親友で居続ける事に、一種満足していただろうと思うので、関係の変化を良悪で語る事は難しいなと思いました。けれどあのままでは、二人ともいつまで経っても捨てきれぬ恋情に引きずられ、他の人に目を向ける事もできず、孤独感を燻ぶらせ続ける事になったのだろうと思います。だから凪子の行いは、彼らの未来に、得難いものをもたらしたのではないかなと。罪悪感を抱えたまま亡くなった凪子は、あまり報われなかったなあと、遣る瀬無くなりますが、山治が凪子の為に流した涙に、少しだけ慰められました。

pixiv時代からずっと見てました！完結して本になって見れて本当に幸せです。単行本でも買います。本当にこの話が大好きなんで本当に本当に嬉しいです！

紙書籍も買ってしまうくらい、大好きな大好きな作品です。エロは全くありませんが、和也と浩平の関係、和也と凪子の関係、そして浩平と凪子の関係に胸を打たれます。とはいえ和也と浩平のイチャイチャが見たかったので、電子版オマケは悶えました、、！！物足りない、という方はぜひ電子版の購入お勧めします！

紙書籍を買ってしまったほど、本当に大好きな作品です。BLとNLが混ざった少し特殊な作品ですが、それぞれがそれぞれを好きになるまでの過程やその後の関係など、人物の心情が本当に細かく描かれています。私は何度読んでも泣いてしまいます。

期待してたのに全く泣けず…。多分凪子に感情輸入できなかったからだな…優しい子なんだけどそれはやっちゃダメやろ…と。凪子は2人の心に一生残るよね…凪子の事を考えながら2人が生きてくのかと思うとモヤモヤする…まぁ「凪子の話」だもんな。

和也と浩平の見分けがつきにくく、若干混乱しました。凪子の行動も疑問に感じたし、登場人物それぞれの回想とはいえ説明が多くて物語が頭に入って来づらかったです。

何べんも泣いてしまう、そして心が痛くなるくらい響くものがありました。どんな作品にも好きな人、苦手な人がいるものだと思います。それでも、48時間でも読んでもらいたいなって思えるような話でした。個人的に心にとても残った台詞たち。『私だって彼を10年間好きだった』『あの眼差しはどこで救われるのだろう』『自分の人生からーどうしても彼を失いたくなかった』…苦しいことの方が多いこともあるけど、人を好きになるっていいなって思いました。

pixiv公開の時から見てました。pixivでは和也が告白を決意するシーンまでしかなかったので、漸く二人のその後がじっくりと読めて感動です。BLものに女は御法度という風潮がありますが、凪子がいなかったら彼らは永遠に親友のままだったと思います。凪子がいたから彼らが結ばれたとなると、タイトルもしっくりきますよね。リアルに凪子みたいな子がいたら、わたしも友達になりたいくらい素敵な人でした。

切ないなぁ、二人の思いが通じあったのはいいが、いつまでたっても凪子ちゃんの存在が間にありそうでなんだかな・・・。二人のラブラブがあまりないせいもあるかもしれないけど、なんかモヤッとする感があるので星三つ！

ある意味腐女子の理想のような話。（主人公は腐女子ではないけれど）これは私的には少女漫画のくくりに入るとは思いますが、後半の男の子たちの話があるのでblにはいるんですかね。読み終わったときに余韻を残すよい漫画だと思いました…