レビュー一覧

独自の絵柄が織り成す画面の雰囲気に引き込まれました。極端なパースをかけない遠景の中で、淡々と人々の生活が描かれていきます。まるでSimCityやThe Towerといったゲームで住人の生活をこっそり覗き見たときのような不思議な気持ちになりました。背景を3Dモデルで作っているのか、画面上に全く破綻がないというか、読み進めるにつれて村の地図が頭の中にできあがっていくような感覚を覚えました。癒されるので、疲れているときにぼーっと読みたい感じの作品です。

淡々と丁寧に旅館での暮らしを見せてくれます。自分は田舎や民家、昔の暮らしに興味があるので面白かったです

粛々と進む黒川の生活。黒川温泉の軌跡を知っていても、後藤さんの生活を追っている内容は、一見平凡な日常だったんだなぁ・・・。だけど、この長い日常に、黒川の奇跡が隠れいることに感動する。今の黒川温泉の一歩が、温和な17歳の少年からなのかと思うと、身が引き締まる。根強く生き抜く糧になる作品です。

黒川温泉を人気温泉街に築き上げた後藤哲也さんの人となりがよくわかります。また、当時の生活が細かく描かれていて、知らない者からしたらとても新鮮で興味深かったです。願わくば、続巻が読みたい。

昭和二十年代はかなりマイナーだった黒川温泉で織りなす旅館の長男、後藤さんが織りなす若き日々を描いた作品。 絵がすごく細かいところまでびっしり描写されていて、それでいて淡々と、しかし延々働き続けているかのような印象でした。 今は雰囲気最高の温泉という事で外国人も訪れる人が増えているらしいです。私も行ってみたくなりました。

読み続けたら興味深い内容と思いましたが、動きのない絵柄は苦手なのでギブアップ。

民俗学のレポートをそのまま漫画にしたような風合いを持つ作品である。ストーリーを読む、物語を楽しむ というよりは、挿絵付きの民俗学の本を読むような感じである。世の中はどんどん悪くなっている という人がいるが、少なくとも肉体的にはずいぶんと楽になっていることがよく分かる。

そっかー今の温泉ブームここから来ているのかも知れない。

丁寧に時間をかけて描かれたのかと思うような絵と、素朴な内容のストーリーがよくあっていて、落ち着いた気持ちになれるマンガでした。

柴田敏明さんの『やっぱ、温泉。』を読み、こちらの作品へ。細かく書き込まれた絵と素朴な会話に、戦後間もなくの黒川温泉の様子が立ち上がって来ます。ぜひ行ってみたいと思わされます。黒川温泉の父と呼ばれる後藤哲也さんに取材したをした作品。良いですね。