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レビュー一覧
心を殺す方法
4.3
544件
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- 未購入レビューは星の評価（★）の対象外となります。
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るるぶさん
4
2016-10-26
なんだ…これ…すごいおもしろいです…！私は萌えやいやらしさをこの話から全然感じませんでした。でも本当に面白いんです。これってレイプ被害者の心理を丹念に描いている話です。「残酷な神が支配する」を思い出しました。重い。でも恋愛話じゃない前提で多くの人によんでもらいたいです。肉体関係から入って恋愛感情が生まれる話、BLにはよくありますが、現実はすさまじい恐怖が日常を蝕むと思うんです。義弟への恐怖、嫌悪、自分への嫌悪、しかも男なのにレイプされるなんてって思ってさらに行き場を失くす、誰にも言えない。吐く。被害者の気持ちが短いモノローグとかコマで端的に、でもすごいリアルに描かれていて、ぐわっと話に引き込まれました。他の昔の作品を読んで、セリフとか独特の間の取り方にセンスのある作家さんだなあと思っていましたが、本作は描画もとてもいいです。義弟の狂気の眼、描こうとしてもなかなか描けないですよ…。まだ完結してないのでとりあえずの星4です。
Renta!で購入済み -
みささん
5
2016-10-23世界を憎んでる美少年義弟×お人よし流され義兄。義弟は義兄の人の良さに付け込んで無理矢理肉体関係を結ぶんですが、結んだ以降から執着心が加速します。兄が脅えてることには見ないフリで一人勝手に恋人気取り。無垢で幼いその気持ち悪さが怖くて緊張感が途切れません。ずっと素晴らしいヒリヒリ感を覚えながらページめくってました。弟の行動は突飛ですが、高校生ならあり得ると思える、リアリティある範囲でとても引き込まれる。失う物のない若さが凶器になっていて、何をしでかすか分らない。義兄からしたらホラーな存在だと思う。先輩と主人公は2巻で恋人関係になります。ここまでは想定範囲の展開ですが、この後が意外。主人公は「とある男(弟とは言わず)に脅迫されて肉体関係にある」と遂に先輩へ告白し、事態は好転するかと思いきや…。先輩は主人公に恋し過ぎてしまったんですね。彼を思いやる気持ちより嫉妬心や支配欲でいっぱいいっぱいになってしまい、主人公を突き放してしまうんです。そんな気になるところで終わってる2巻…！3巻楽しみ過ぎ。。
Renta!で購入済み -
2018-09-03
うわーーーーー！！（泣）これは精神的に病みますね...攻めの光は怖いし受けの春樹は痛々しいし辛い...。全部で4巻で完結です。兄弟モノですが、父親と母親が再婚同士の結婚なので、お互い血は繋がってません。ストーリーはとても面白かったです。ただ、病みすぎて読み終わった後には精神状態ボロボロでした...。読む方は覚悟して読んでください...。心臓が持ちません...。すれ違いが結構あって心配になるかもしれませんが、一応最後は二人共報われるので大丈夫です。はらだ先生のカラーレシピの攻めみたいな過剰な執着ヤンデレ攻めが好きな方には合うかなと...。これシリアスタグはつかないんですかね...かなりドロドロギスギスのシリアスストーリーでした。中盤以降のお母さんの病み具合が怖い...。なんか誰も救われない....。最後メインの二人が再会して幸せそうなのは良かったけど、当て馬の英さんも上司として、元恋人なりに精神崩壊したときに春樹の事を親身に心配してくれたり想い伝えたりしてくれたのに最後は報われなくて可哀想な気がした。光は春樹の日常や精神をめちゃくちゃに崩壊させて酷い事してきたし許せないところもあるけど、だんだん反省していってるし、容姿の問題で女性からの性虐待？の過去があるので、私はむしろこの子も可哀想な子供なんだなと思いました。母親の遥さんが光を守る為に色々考えてたり、行動したり、母親の愛情が伝わりました。最後の番外編で泣きました。攻めは受けに対して執着ヤンデレ攻め...怖いし、恐ろしい。光が春樹が好き過ぎてレイプ嫉妬ストーカー化しまくり。執着し過ぎてだんだんレイプがエスカレートしていくのが怖い。ほぼ攻め→→受けの一方通行でした。受けからの愛はありません、受けはむしろ心の支えとなってる英さんに恋していきます。分かりやすくすると、光→春樹→←英です。攻めが異常なまでに執着するので、受けの日常や精神状態も崩壊して受けがだんだん病んでいきます。あとネタバレなので誰かは言えませんが、最後の方で近親者が一人死んでしまうのでそこがさらに辛い...。最後はお互い身体ではなく想いが通じ合ったハッピーエンドだったので良かったです。救われました。内容はとても面白かったので★5です。ただ、最後の方に二人の甘々な性行為があれば良かったなと思いました。性行為は沢山あったし受けも可愛かったのでそこは満足でした。
Renta!で購入済み -
sakuさん
4
2017-12-20
4巻まで読みました。すごーく心が苦しくなります。ほんの少しほっこりする部分もありますが、辛い気持ちの方が大きいです。読みながら、心の中で連絡しちゃダメ！とか早く行ってあげて！とか身悶えしていました……間違いなく心が揺さぶられたお話なので★5だと思うのですが、ワタシ的にはどうしても読後感がよくなかったです。(★4にしてしまいすみません。)この複雑な読後感を共有したくて他の方のレビューや、感想ブログを探し読んで、同じように感じた方を見つけてやっと心が落ち着きました……。レビューや感想ブログって、作品読んで心が激しく揺さぶられたときにこんなにも読みたくなるものなんだと実感しました。心に突き刺さるような長編作品が読みたい方にはとてもオススメします。
Renta!で購入済み
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完結を迎え、あまりに心を揺さぶられたので再レビューしています。ざっくり簡単に言うと、１巻は光の闇と兄弟二人の関係、２巻は英と春樹の関係、３巻は春樹の崩壊、４巻がそれぞれの関係の終わりと始まり。心理描写が本当に巧みで、どの人物の心理もよくわかるんですね。特に壊れた人間の表情が秀逸。そしてまさか４巻にわたりながら間延びせずこんなに心震わせる終わり方が待っているとは、まさに期待以上のことでした。もちろんただのハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、いわゆるメリバなどというのもちょっと違和感。依存だろうが執着だろうが、とにかく光の春樹に対する愛情は激しく深く一途で、他の人間には太刀打ちできなかったということなのでしょう。既に数度読み返しましたが、何度読んでも読後しばらく放心状態。この作者さんの作品の中で間違いなく一番好きです。