レビュー一覧

ハーレクインらしい王道ですが、ありがちな感情的に動いていく話しではなく、奥が深くて面白かったです。子供が気持ちを伝えるところでは泣いてしまいました。これは何度も読み直すと思い無期限に切り替えました。さちみ先生の絵はとても綺麗で読みやすいです。

作者買いです。重たい話をすらすら読ませる技術は大したものです！アッシュの母親もカトリーナの養母も大人の都合で子ども(主人公達)のことを振り回してって腹も立ちましたが、一個の人間だなって思うとアリなのかなって複雑な気持ちになりました。アッシュもカトリーナもスレ違いはあったけど結局は純愛を貫いてゴールインしたのでほっとしました。子は鎹(かすがい)だね。

さちみ先生ハズレなしです。ヒーロー、ヒロインをとりまく人間の愛ある故の嘘。ちょいとお坊ちゃまで失恋の傷から立ち直りきらずに生きるヒーローに、棚ぼたなんて待たないでしっかりした人生を歩むヒロイン。シークレットベビーである息子がこれまた良く出来ててかわいい！嘘は許し難いけど、登場人物みんなベクトル違えど愛情深い人に描かれていてハッピーエンドを心から楽しめます。

せつない・・・本当にせつないです。お互いが愛し合っているのにヒーロー母のせいで離れ離れに。子供がね・・・ずっとパパを待ち続けてたんですよ、どんな人なんだろうって。７歳ってそんな年頃ですよね・・・特に男の子だし。ヒロインは今更、もう元には戻れないってヒーローに伝えるけど、子供がパパに会いに行って、こっそりとヒーローの気持ちを知ることになって、おかげでハッピーエンドだけど。それにしても養母がむかつく。妹の旦那とくっつきたいからって、死んだ妹の子供を奪って逃げるか！？ ヒロインは養父が死んでから本当の父親だったと知ったんでしょ！？ 最悪だ・・・ヒーロー母と同類だわ。

なだらかな山から流れる静かな川…みたいな読後感でした。大きな起伏なく自然に静かに静かに…そう、オルゴールみたいな優しい音色のお話…。物足りなさを感じる方もいらっしゃると思いますが、眠りの前や、雨の日のティータイムにはお薦めの一冊です。

さちみ先生買いです。今回はギャグが少な目大人の思い話です。何よりの信じている母親に振り回される２りです。重い・・・エンディングの息子君の独白に( ；∀；)とラストの見開きは、さすがさちみ先生！とおぉぉ！と感動します。

涙！おそらく原作はそこまでではない話を、さちみ先生が本当に素晴らしい話に仕上げてます。心ないヒーロー母の策略で引き裂かれた二人が再会するお話です。ストーリー自体はありそうな話ですが、感動！無制限決定！

作画者さん買いです。愛とはかくも…と言うお話。愛するがゆえに人は強くもなり、弱くもなり、また、間違いを犯してしまうんだなぁ。ヒーロー母の嘘、ヒロイン伯母の嘘、共に受け入れ許したヒロインの心の深さよ。失われた時間は取り戻せないけれど、未来を描いていくことは出来る。終盤、ヒーローとヒロインと息子くんが抱き合うシーンを見て、漸く有るべき姿に戻れたのだと胸に迫るものがありました。個人的に気になったのは、ヒロイン伯母の物語。妹(ヒロイン実母)と同じ人を好きになって、でもその人が選んだのは妹の方で。ヒロインを産んで早世した妹の代わりに母となり、想い人の妻となって、本当なら妹が経験するはずだった幸せを手に入れてしまったことへの消せない罪悪感。でもたぶん、ヒロイン父が愛したのは妹だけで。苦しくて、自分の立場を正しいと思いたくてヒロインについた、妹を貶める嘘。作中ではさらりと触れられるだけだった彼女の苦しみや葛藤が、なぜか印象に残りました。ヒロイン一家の幸せな姿に触れて、いつか彼女も自分を許せる日が来ればいいなと思ってしまいました。

　さちみ先生のお話なら間違いない、ってわかっていたけど、やっぱり間違いなく素敵なお話だった。シークレットベビーのお話も、さちみ先生にかかると、こうなるのか、と。困った大人はいるけれど、みんな事情を抱えている。何よりもヒーローとヒロイン、この二人の愛すべき息子、それぞれが最高に魅力的です。

ヒーロー母の嘘で誤解したままの２人がもう一度向きあうことで、ヒーローがヒロインに対して思っていた事が全てヒーロー母の嘘だったことを知る。ヒロインがハッキリ自分の意志を伝える姿がカッコ良かった。息子がヒーローを尋ねて自分の気持ちを伝える姿に泣けた。ただのハッピーエンドじゃなく感動しました。