レビュー一覧

うーん、最初の出だしでもっとなんかあるかなと、期待して3巻まで読んだのにイマイチでした。絵も上手くない、背景はかなり雑だし。ストーリーの中でところどころ面白い要素はあったとは思うんだけど。残念でした。

「来世は他人がいい」が良すぎて、こちらも読んでみました。優しくて、切ない物語です。ただ「来世…」のインパクトが強すぎて、私の中ではあまり印象が残らないかも。

タイトルとサンプルに惹かれて購入。罪悪感と背徳心と人間の業がグルグルと混ざったような話。姉に憧れつつ、姉を恨みながら女として死ぬことを選んだ妹。妹を溺愛しながらその婚約者に惹かれずにいられない姉。死んだ婚約者に罪悪感を持ちながらこの姉を手放すことができない男。生きている者は前に進まないといけないし、幸せになる権利がある。切ない話ではあるけれど、希望が見える話。

絵は固くて読みづらいし、ストーリーも特に面白くない、全体的に荒削りで感情移入しずらい、評価が高い理由が少しもわかりませんでした。買って損したと感じました。

主人公は春に対し、普通の双子の妹以上の感情を持っていたという設定があるにもかかわらず、「妹の好きな人と付き合うイケナイ私」だけで終わってしまって残念です。実の父との壁や、義母と腹違いの弟の存在など、主人公には双子の妹しかいない環境についてはよくよく描いてあるのに、妹の元恋人にあっさり救われ過ぎている印象。ページ数的な都合があるのかもしれませんが。

惹かれ合う気持ちは仕方ないものだけど、何よりも誰よりも大切に思ってた妹の感情を呪い呼ばわりとは酷い姉だなぁ。

うーん、いい線行ってるんですけど、なんだか惜しい。ネームはところどころグッとくるところもあるんですが、キャラクターの言動がなんだか極端で、そのネームの良さが生きてこないというか・・・。同じモチーフで、別の上手い作家さんが描いたら名作になりそうな感じ。呪いはともかくとして、現実的には、妹と彼は結婚してたわけでもないし、その姉と彼がつきあうのは、鬼畜でもなんでもないですけどね。

ストーリーに引き付けられるし魅力も多いけど肝心のヒロインの表情が雑。"焦ってる・引いてる"のギャグ顔が頻繁でヒロインの魅力ある表情が少ない。焦ってる表情が多いと読んでる側も疲れるというか…ストーリーがいいだけに残念です。

好きな人が誰を好きかって残酷だけど不思議とわかってしまうものですよね。好きな人が自分以外の人を好きだと分かったとき、例え良くできた人でも心では呪いたくなるもの。春も普通の19歳の女の子だった。ただそれだけなのに、死んでしまうと途端にその呪いは消えないものになる。この世にいなくなってしまったからこそ、それ以上その感情が増すこともなければ消えることもないのです。だから苦しい。だから2人で分け合う。もともと小説を書いていた作者さんだけあって、非常に心動かされるお話でした！

恋愛ものとしては内容が重い系だけど、画力がねぇ・・・。肩幅で笑えちゃうんですよ。