レビュー一覧

こんなBL見たことないし、見れるとも思ってなかった…。青年誌のような絵柄で、映画のような世界観。BLっぽいキラキラやキュンキュンは皆無だったけど、思いも寄らないキラキラやキュンキュンがありました。不遇な生い立ちのせいでカルト宗教に身を投じた若者リブ（攻）にとって、ロース神父（受）はキラキラ輝く新しい神様、救済そのもの。そのことが、ロース神父を苦しめ悩ませることにもなるんですが、悩む神父の姿が悩ましくてキュンキュンくる。このようなありがたい受けキャラをありがとう。リブの攻め像もすごい。リブは、色々あってボロボロになってそうなのに魂がツルツルピカピカしてる。純粋であるって、美しくって恐ろしい。最後のほう、胸が痛くなって泣いちゃいました。後日談もぐっとくる。完成度高すぎです。同時収録も素晴らしくて、紙でもほしい一冊。

my favorit特集で海外スタッ腐のお気に入り「受け」にあったロース神父。受けらしからぬ絵柄が気になり、試しに購入しました。結論は、大正解。抑え気味な画風から濃厚にあふれ出す男の色気！正直BL購読も数を重ねると食傷気味になり、どうしても女々しさが入り込む受けの部分に「またか…。女性作家が書く受け像としてはこれが限界か」と思うことが多かったのですが、こんな骨太な受けを見ることができてうれしいです。外見だけではありません、精神が骨太なのです。ストーリーも奥深く、最後の方で、リブの狂信的な思考回路にぞっとさせられるコマもあり、作者の画力の奥行きを感じます。とにかく今回は「特集」に感謝。作者買いや同系統の作品ばかりになりがちなマンネリを感じている方は、こういうところから新境地を開拓するのもおすすめです。

作家さん買いです。絵柄もお話の雰囲気も独特でとても好みです。日本人を描いていても外国を思わせる作風。2つの作品が収められていますが、トンデモ設定でもお話に破綻なく、読後感もよい。次は長い作品が読みたいです。

エロはほぼ無しです。表紙のやつと、もうひとつお話が入ってます。カルト宗教というダークな設定と神父受けに惹かれましたが、あらすじやサンプルなどから察するような期待はなかったです。ちょっとストーリーが甘いというか、いまいちでした。あと、名前がリブ、ロース、タンって…(笑)ぜんぶ肉系の名前でなんか集中できませんでした(笑)。

浅田先生の本、とっても面白かったです！前作読ませて頂きました。今までの独創的世界観とBLラブストーリーが融合した本で、2作品共にとてもとても満足しました。先生の作品は、どの話も新鮮さがあり、読みごたえのある話で楽しみに楽しみにしてます！エロスもあります！先生のファンの皆様、BL好きな皆様、BL初心者様も是非、お試し下さい(*^^*)

この作者様は本当に人間ドラマを描くのがうまいです。BLだけの括りにするのが本当に勿体無い…！私は表題作よりも(表題作も大好きですよ！)、二つ目の「はなばなし」が好き。ある日拾った花が喋りだし、ついには人間になり…どういう展開になるのかドキドキし、二人の距離に胸が苦しくなったり…とファンタジーとしてとても楽しみました。ラスト、神様が現れたシーンの書き方にこの作者様の力量を感じました。

２つのお話があり、どちらもエロほぼなしでこの充足感はどうでしょう。片方はファンタジー寄りなので本来なら微妙なとこだったのですが、そんなの吹っ飛ぶくらい引き込まれました。期間限定３チケで借りましたが、ものすごく久しぶりに無期限アプにさせて頂いた作品です。お見事です。

作者買いです。表題作ともう１つ花にまつわる話が入っていますが、どちらもとても面白かったです。どちらもわかりやすい愛とか好意とかは言葉にされないし描かれていないのですが(告白の場面がない)、行間というか表情とか雰囲気とかから登場人物の気持ちを読み取っていく楽しさを感じる話でした。告白とかの場面がないといまいち盛り上がらんという人には向いていないかも。何回も読むことで味が出てくる漫画のように感じます。花にまつわる話はファンタジー入ってます。不思議な設定ですが最後にちゃんと種明かしがあり、花の発言とか全部つながるのでとても面白かったです。考えられてるなぁと感じ、めちゃくちゃ気に入りました。ちなみにこちらの話はキス止まりでエロはなしです。どちらの話も続きを読みたくなるストーリーでした。その後の日常でいいから、どこかでかいてくれないかなぁ。

特集を見て買いましたが満足です！監禁ものならではの、同情とも愛情ともつかぬじれったい感じがおいしい笑神父と薬漬けメンヘラ設定は、すがる側とすがられる側の位置付けを自然に演出してましたし、かたや聖職者という肩書きは物語後半でいいスパイスになったんではないでしょうか。この1冊には2作品が含まれてますが、どっちも甲乙つけがたい…！

これは何度も読みなおすBLになるかも。表題作含め、２本のお話が入っています。前半のお話はあらすじに書いてある通り、カルト信者×聖母系神父（エロあり）。「聖母系神父」の表記を考えたのは編集さんでしょうか、素晴らしいです。この作品の全てがこの言葉に詰まっている気がします。アングラ系のテーマだったもので、読む前は不安だったのですが、読後は心が洗われました。　後半はリーマン×お花（！）（エロなしなので予想受け攻め表記…）。前半のお話もそうですが、私はこちらのお話に良質な映画っぽさを感じました。神様のシーンなんて、思い出すと頭のなかで映像で流れてきます。後半の二人はまだまだ始まったばかりなので、是非続きが読みたいです！