レビュー一覧

『三月のライオン』が好きで、将棋に興味を持つようになりました。今流行りの絵柄ではありませんが、熱く、迫力に溢れ、真に人の心を打つ作品だと思います。読者に媚を売るような軽薄な作品が量産される中、それらを読んでげんなりする中、久々に泣けるお話でした。是非沢山の人に読んで欲しいです。

素晴らしい構成、素晴らしい描写。こんなに泣き続けて読んだコミックは無かった。人生の中で疲れた時、この本から生きるエネルギーを貰えるはず。

将棋のことはほとんど知らない私でも羽生善治は知っています。そして、彼に関わりのある人物として村山聖のことを知りました。この作品には病身の彼が文字どおり命を削り燃やし、将棋に全てを賭けて生きた姿が描かれています。彼自身の懸命な生き方、森先生との師弟愛、病院で共に病と闘ってきた仲間たちとの絆を、事実にフィクションを織り交ぜながら見事な人間ドラマに昇華させています。涙が溢れました。

山本おさむ先生はやはり、こういう「実在する（した）知られざる偉人・鉄人」を描くのがいい。他の作品でも職人肌だったりギラギラしたキャラが一番先生の絵に似合う。特にこの作品では村山聖氏の生涯が実話と創作を見事に絡めて描いてあり、小説でも引き込まれる作品に仕上がったと思われる。そんな熱い話を持ち前の熱い絵で描ききった、山本先生の知られざる名作だと思います。オススメです。

山本おさむ先生の作品は、印象深い作品が多いのですが、その中でも、特に心に残る作品だと思いました。「将棋」の勝負にとどまらず、「死ぬこと」とか「生きること」とかを見直す機会になりました。読んでいる自分自身を、叱咤激励したくなるような作品でした。

アツい漫画です！命とは何か？生きるとは何か？と改めて考えさせてくれます。将棋を通して感じさせる人生という意味を何かしら訴えてくる素晴らしい作品です。改めて真剣に読み進めたい漫画です。

映画で村山さんの存在を知り、読みました。将棋界は惜しい存在を亡くしたと思います。もっともっと長生きして、タイトルを獲って欲しかった。

将棋には、全く、一ミリも興味はありませんでした。それでも、夢中で読みました!聖さんの存在、亡くなっているという事は知ってはいましたが、こんなに、病と運命に戦い、将棋に生きる価値を見いだしていたとは、知りませんでした。感動作だと思います。

実話をもとにしていると知ってから読むと更に迫力があります。もし聖が今も生きていたら、どんな将棋を見せてくれたのかと思うと、残念でなりません。

表紙を見て物凄いインパクトだなと。思わず目を奪われました。ご本人そっくりですね。そうだったな、あれから何年経ったんだろうと思ってみました。一度拝見したら忘れられないインパクトのある方でしたから、とても忠実に再現されていると思います。今よりも将棋界が華やかだったような気もします。本当に惜しい方でした。涙でますね。